英語教育
2016年12月31日
【英語教育】駿台教育セミナー(スピーキング)に参加しました
今回はスピーキング指導についてのセミナーを受講。
講師の先生は普段はTOEFLやIELTSの指導をされているようです。
「高校の教科書を使って実際にどのような指導ができるか」ということが
主題に置かれていました。
なかなか面白いセミナーであっという間に一日終わってしまいましたが、
スピーキング指導をする際に「何となくこうだろうな」と思っていたことを
先生の経験と理論的背景で裏付けしてくれた、という印象です。
これまで私自身が中学・高校とスピーキングの指導をほとんど受けてこなかった
ので、大学生時代の教育実習が唯一と言っていいぐらい経験がありませんでした。
そんな手探りな状態だったので、で本や色んな方のブログで報告されている活動例を
私なりにアレンジしてやって来ましたが、正直難しいと感じていました。
今回のセミナーで是非やってみようと思ったことは発音指導です。
一つ一つの発音(l/rやf/vなど)を指導しても、生徒は上手くなった実感を得難い
ですが、リンキングで読ませたり、特に音の欠落を意識させて読ませると上手に
聞こえてやる気が出る、というものでした。
音の欠落についてはあまりフォーカスを当ててなかったのでこれからやってみようと
思います。
こういうセミナーに行くと新学期が少し楽しみになりますね。
良い刺激を頂きました。
2016年もあと一日です。
今年一年を振り返り、2017年も良い一年になるように頑張っていきましょう。
ちなみに今日東京から財布が届きました。
セミナーに行く途中で財布を新幹線に落としてしまったのです。
カード類は無事でしたが、残念ながら中に入れていた8,000円は無くなってました。
お金と一緒に厄も落ちたと思って、心機一転頑張ります。
皆様も移動の際にはお気をつけ下さい。
家族(特に子ども)の写真を財布に入れておくと無事に戻ってくる可能性が
高まるらしいですよ 。
2016年11月26日
【英語教育】スピードコントロール
僕の学校では教員用のCDプレーヤーに
スピードコントロールがついています。
【送料無料】ソニー CDラジオ(ラジオ+CD)ホワイト ZSE80WC 【ワイドFM対応】(ZSE80WC) [CDラジカセ]
これ、とってもいいです。
スピードをー5から+5までボタン一つでコントロールできます。
今まではiPodにCD音声を【オーディオブック】として取り込んで、
倍速再生させていましたが、これはCDのままいけます。
(+5で倍速ぐらいな感じです。 )
細かく調整できるので、今は生徒が気づかないように常に+1で
CDの音声を聞かせて刷り込みを行っています。笑
これを使ってディクテーションをさせてますが、その方法を紹介します。
黒板に以下のように書きます。
0−1 Max
1−2 +3
2−3 +2
3−4 +1
4–5 ±0
左の数字は「分」を表します。
つまり、0分から1分の間はスピードMaxです。
1分から2分の間はスピード+3です。(本当は+4ですが。)
つまり、1分ごとにスピードが遅くなっていくわけです。
黒板には1分経つ毎に横線を入れていきます。0−1 Max1−2 +3
2−3 +2
こんな感じです。
ディクテーション中は声や音を使って指示を出すと邪魔になるので、
このやり方だと残り何分かが視覚的に分かります。
スピードコントロール有る無しに関わらず、おすすめです。
さて、このやり方をすると色々と良いことがあります。
まず、「スピードが速い」=「聞ける回数が増える」ということです。
英語が得意な子は倍速でも十分できるので、早く終わらせて
個別に次の活動に移れます。
僕の場合はディクテーションの後に暗唱をするので、その勉強を
させたり、最近は流れているCDを利用して同時通訳訓練をさせています。
さらに、速いスピードでディクテーションをするので、耳も速い英語に
慣れることができます。
今度は英語が不得意な子ですが、同じスピードで5分間聞き続けると、
途中から「もう分かんねーよ」みたいな雰囲気になりました。
ですがこの場合だと、1分ごとにスピードが落ちてくるので
「今度は聴けるかも」という期待を持つことができます。
そうなると、頑張って聴こうとする姿勢が最後まで崩れません。
蛇足ですが、ディクテーションをするときは最初から一文ずつ完成させて
いくのではなく、とりあえず各文の最初の1語を聞き取って、全ての文を
同時進行で終わらせるように指示しています。
最初から完成させていくと、10文流していても集中しているのは1文
だけになりますが、同時進行だと無駄がなくなるので早く終わらせられます。
僕の学校みたいにハードが揃ってなくても、このプレーヤーだけでかなり
授業を工夫できるので、スピードコントロール機能付きのプレーヤーが
おすすめです。
ちなみに僕は家庭用にも一台購入しました。笑
2016年11月25日
【英語教育】会話における聞き手の役割
この学校は模試でも結果を出しながら、
しっかりスピーキングの練習もさせています。
毎年参加させてもらってますが、
今年も自分の未熟さを肌で感じに行ってきました。
二つ授業を見たのですが、一つは会話に焦点を当て(高1)、
もう一つはプレゼンに焦点を当てたもの(中2)でした。
どちらも授業中に生徒に英語でしゃべらせるのですが、
共通しているのはクラスの中でいわゆる「英語ができない生徒」
が誰なのか分からないこと。
適当に誤魔化したり、しゃべっていない生徒は一人もいなくて、
全員が英語をしゃべることを楽しんでいました。
高1の授業を担当していたのは大学時代の先輩なのですが、
聞き手に焦点を当てて、会話を展開するための聞き手の在り方に
ついて指導していることが刺激的。
聞き手の能力を以下の4つのレベルに分類していました。
Lv1. Behave (e.g.)アイコンタクトや頷き
Lv.2 Respond (e.g.)言ったことの繰り返し、確認
Lv.3 Admire (e.g.)自己開示
Lv4. Develop (e.g.)意味のある質問、理由を伴う不同意
文献を元に、このレベル分けを自分で考えたということでした。
また、授業の最後では三人以上の会話を練習で行わせていましたが、
二人だとturn takingが円滑に行われるのですが、三人以上だと
いわゆる「お見合い」状態で、会話を始める人や質問を投げかける人
をお互いに譲り合ってしまっていました。
授業者曰く、そういった譲り合いによって日本人が外国人たちとの
ディスカッションに参加できなくなっているということ。
つまり、誰かがしゃべっているときにかぶせたりするのは日本人的には
失礼にあたるので、頷いたり、邪魔にならない程度の相づちをうったりして
相手が話し終わるのを待ちますが、それを英語で同じようにやってる限り
「自分の番」は永遠にやってこないということです。
英語や発言内容に自信がないことも一つの要因でしょうが、そもそも
会話のスタイル自体が日本語と違う。だから訓練が必要なんだ、
という説明にはまさに目から鱗。
非常に刺激を受けるとともに、全くそんなことを考えずに授業をしてきた
自分の不勉強さというか、不誠実さに恥じ入るばかりでした。
一緒に行った大学の同期も同じ感想だったみたいです。
(ちなみにその同期からは二日間で英語長文を100題読ませた実践を
聞きました。高校二年生を対象に補習で行ったらしいのですが、
それも刺激的でした。僕の周りにはすごい人が本当に多い。
ありがたいことです。)
明日は土曜日授業ですが、少しでも周りに追いつけるように、
日々の授業を見直していきます。
日頃忙しいですが、外に出るのはやっぱり大事ですね。
井の中の蛙になるのはとても簡単で、とても怖いことです。
2016年11月21日
「神経ハイジャック」を読んで
「神経ハイジャックーもしも集中力が奪われたら」という本を最近読みました。
携帯電話が手元にある以上、我々は常にネットに対してONの状態になっています。
メールをしながら友達と話をしたり、ネットニュースを見ながら朝食をとったり。
しかし人間の集中力には限界があり、精度の高いマルチタスクはできません。
(今も私は妻の話を聞いて相づちを打ちながら書いてますが、
内容理解度は60%というところです。ばれたら怒られます。笑)
そこに書いてありましたが、ネット上で自分の情報をアップロードするときに
人の脳は快感を覚えるらしいです。
(「バカッター」とかがなくならないのも、それが原因なのでしょうね。
人は苦痛には耐えられても、快楽からは逃れられないのでしょう。)
で、僕もこうやってブログを書いていましたが、それも結局自分の快楽のために
やっているとしたらあまり意味がないな、と。
夏の終わりからひどい風邪をひいたり、子育てで忙しかったりで、
なかなか時間もとれなかったのもあったのですが、
それもあってブログの更新を控えていました。
けれど、何も書いていないのにアクセスカウンターは少しずつ増えていました。
ありがたいことに定期的にアクセスして下さる方もいらっしゃいました。
自分の快楽のためだけではなく、少しでも社会的に有用なのであれば
もう少し書いてみてもいいのかな、と思ってまたブログを再開しようと思います。
これからも思いつくままに実践してみたような拙いことを書いていきますが、
今後ともよろしくお願いします。
2016年07月29日
【英語教育】発音記号指導
4日間の予定でしたが、明日が都合の悪い生徒が多く、
昨日と今日に25分ずつ割り振って75分授業をしました。
この補習の間で行ったことは大きく3つ。
1.発音記号を読めるように
2.過去形とing形のすり込み
3.月、曜日、季節などを言えるように
今日は、1.発音記号指導について備忘録がわりに書き留めます。
○第一回
生徒にプリントを配布。
プリントは、教科書New Treasureの巻末付録からそのままコピー。
ただし、2アップしてB4の表面一枚におさまるようにしました。
そして、一度それぞれの口の動きを確認しながら音読。
教科書のワードリストもコピーしたのをB4一枚分配り、
そこからランダムに発音記号だけを抜き出して板書。
生徒はそれをどう読むか考えて、ワードリストから単語を探して
別紙に書き写させます。
最悪1から同じ発音記号のものを探せばいいので、心理的な負荷は
かかりにくくなっています。
ペアでチェックをし、最後は一つずつこちらで発音して正答確認。
○第二回
第一回と同じように発音記号のプリントを使って口の動きと音の確認。
月、季節、曜日が英語で書かれたプリント(これも教科書)を渡し、
発音で引っかかりそうな単語(Thursday、Februaryなど)の発音記号を板書。
前回同様に別紙に書き写させて、答え合わせ。
(このあとは月、季節、曜日を覚えさせていきます)
○第三回
同じく発音記号のプリントを使ってもう一度確認。
ある単語の発音記号だけが書かれたプリントを用意しておきます。
(このサイトで発音記号を表示しました。http://www.freeenglish.jp/pron/pron.php)
単語は全て1学期に教科書で出てきた単語ばかり。30語。
「発音記号が読めれば分かる」といって渡しました。
各自でその単語のスペリングを考えさせ(5分)、
その後ペアで一緒に正答を考えるように指示。(7分)
その間に僕は期間巡視して、生徒にアドバイスを上げたり、
間違ったところを指摘します。
(発音記号の/ j/ のミスが多かったです。/ju:z/をjuiceと無理やり読んだり。)
そして、最後に板書を使って答え合わせ。
30問中の正答数を尋ねたら、ほとんどの生徒が20問は出来たようです。
指導方法としてはかなり大雑把だったんですが、
それでもこれだけ出来たというのは予想以上でした。
(半分の生徒が半分以上正解かな、ぐらいの感覚だったので。)
あとはこれで少しずつローマ字読みから脱却して、ある程度正確な発音で
単語なり英文なりを読んでいけるようになることを願うばかりです。
水場までは連れて来れますが、水は飲ませられませんので。
今回は単語でやりましたが、一文を発音記号だけで書いて読み取らせるのも
指導としては面白かったかもしれませんね。
文法的な知識も動員するから、そのチェックもできるので。
反省。