【英語】言えそうで言えない【英語教育】冬休み課題

2016年12月10日

【HR】人の話を聞く

少し前の話になりますが、LHRの時間が1時間自由に使えるということで、話を聞きながらメモを取る練習をしました。

なぜこんなことをしたかと言うと、11月に文化講演会があったんですが、かなり面白い話だったにもかかわらず、居眠りする生徒がかなりいたからです。

ベテランの先生に言わせれば、「中1であのレベルの話は聞けない」ということらしいですが、僕としては年齢を理由にした知的怠慢は許せないので、普段僕がやっていることを生徒にやらせようと思った訳です。




それが「メモをとる」ということなんですが、実際はノートを用意して、そこに話を最初から最後まで書き付けて行きます。

箇条書きにしたり、矢印を使ったり、ありとあらゆる手を使って講演内容を書き残します。

僕自身、4年前ぐらいから同じノートにずっと講演やセミナーに参加したときのメモを書いていますが、読み返すと当時の空気感や、そのときの自分の感情の動きも蘇ります。そして何より、眠気に襲われることがなくなりました(笑)。
なので、生徒にも同じことを出来るようにさせたいと思って、LHRにその練習をやってみました。

具体的には…

場所:視聴覚教室

準備物:B4の紙(下線がひいてある両面印刷)、パソコン

やり方:TED talksから良さそうなものを事前にピックアップ。You Tubeにつないで、スクリーンを見ながらメモをとる。

という感じです。

しかし、やってみると字幕の文字が小さ過ぎて見えにくかったので、急遽大きい字幕のものをネットで探したり、あきらめて別の動画にしたり、なかなか思った通りにはいきませんでしたが、それでも何とか生徒にメモを取らせる練習ができました。

その2週間後に創立記念日があり、外部の先生をお招きしての創立記念講演がありました。

僕のクラスの生徒にはメモ用紙を渡して、「全て書き残して提出」とだけ伝えて送り出しました。

結果は、1時間半近い講演でしたが、みんな頑張ってよく書いていました。講演会自体もすごく面白い話だったので、それもよかったです。

その後のLHRでこういう語りかけをしました。

僕「最後まで寝ずに話が聞けた人?」→全員挙手

僕「今回の講演が面白かったという人?」→全員挙手

僕「じゃあ、自分の周りで眠っている人を見たという人」→7割挙手

僕「今回の講演はとても面白いものだったにも関わらず、他のクラスの生徒や、上級生でも寝ている人がいた。君たちと他の人たちの違いは?」

生「メモを取ることです。」

僕「そうだね、行動としてはその通り。メモを取るのは大変だった?」

生「大変でした。」

僕「話は全て書けた?」

生「全部はちょっと無理でした」

僕「ということは、君たちは話を聞きながら何を書くべきかを考えていたわけだよね。【何を書くべきか】というのは【何が大切か】を考えているということ。他の生徒は情報をただ受信するだけ、いわば受動的に聞いていたのに対して、君たちは能動的に聞いていたのです。だから、講演面白かったでしょ?『人の話を聞く』っていうのは、そういうことです。」


いくつかのメモには生徒が感想も書いていました。

「60分という短い時間でこれほど考えさせられたことは、あまりないと思うほど、すばらしい話だった。ぼくが将来行き詰ったとき、もう一度聞きたいと思った。そのときにぼくがどうとらえるかも今と違うと思う。本当に素晴らしくてかっこいい先生だと思った。聞いていてよかった。」

「15年の人生の中で最も価値のあるお話だったと思う。」


こういう講演会って、本当は誰が聞いても面白いはずなんです。

絶対に、自分が知らないことを話してくれるわけですから。

それをろくに聞きもしないで居眠りするのは、僕は「学力がない」と思います。

未知のことに対して「面白い」とか「理解したい」と思えない人は、たとえどれだけ勉強ができたとしても、「学力」はありません。

それも生徒には伝えました。


僕自身、早くメモをとるということをやっていたらと思うことがあるので、こんな形で生徒にやらせてみました。

あとはどうしても具体例に生徒は飛びついてしまうので、「講演に出て来た具体例を通して、講演者は何を言おうとしていたのか 」
ということをLHRでは取り扱いました。

具体と抽象を行き来する力は国語でも英語でも必要なことなので、 こういう機会を通じて身につけさせたいですね。
 


burwonderwall at 20:13│Comments(0)HR | 教育哲学

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