教師冥利とライバル心2016年 新年のご挨拶

2015年12月06日

「いつもの授業」とアクティブラーニング

今学期の目標だった長文108題が終わったので、

残りの授業3回で久しぶりに「いつもの」授業を。

センター試験では物語文が復活するかも、と大手予備校の研究会で言われたので、

念のため、その対策として物語文を読むことに。

しかし、ただ読んでも面白くないので、四技能を一時間で使ってみる。





1,400語程度の物語文を教科書から二つ選ぶ。

2. 見開きに二つを印刷し、ペアでじゃんけんで勝った方が左、負けたら右を読む。

3. 15分で目を通し、別紙にリテリングのためのメモ書きをさせる。

※メモ書きは、日本語なら何をどれだけ書いてもOK。

※最初からメモ書きすると情報の取捨選択ができずに時間がすごくかかるので、
 最初にあらすじを理解してからメモ書きするように言うと時間内に終わる。

4. 一回は自分だけで練習。時間は厳しめの3分で。

5. ペアでじゃんけんして勝った人から方から5分でリテリング。
 
 聞く人はメモを取り、分からないところがあったらその都度質問してよい。

 5分経ったら交代。


6. 聞き取った内容を基に、物語の創作。

 生徒には、「聞いた話が面白ければ忠実に再現しても良いし、

 面白くないと思えば自分で勝手に作り変えても良い」と指示。

 チャイムが鳴るまで。(15〜20分)

※この指示は、生徒間の英語力にギャップがあったり、
 リテリングした生徒に読み間違えがあった場合の予防線でもあります。
 相手から聞いた単語を基に展開予測し、自分で話を作ることができれば
 暇にはなりません。

※忠実に書く場合でも、何かしら設定や状況に対して自分で考えた話を入れるように
 指示しました。なるべく「本文=正解」という枠組みを外して、想像力を発揮して
 自由に書かせることを狙ったためです。


これで一時間の授業が終わり、書ききれなかった人は次回までの宿題。


こんな感じで、一時間で

読解 (Reading)→リテリング(Speaking)→メモ書き(Listening)→物語の創作(Writing)

で、四技能を使った授業に(何とか)なりました。


生徒にとっては久しぶりの「いつもの」感じの授業だったので、

高3だし、乗ってくれるか正直不安だったんですが、

紙を配った時点で「ペア懐かし〜」とか言いながら

僕の見る限り全員がちゃんとやってくれたように思うし、

最後のライティングは、張り詰めた空気の中で紙に書く音しかしない

という非常に心地よい時間となりました。


「アクティブ・ラーニング」がこれからの教育のKey Wordになるようですが、

「クラス全員がそれぞれの課題に向かって真剣に取り組む雰囲気を作ること」が

その言葉の意味するところではないかと思っています。


換言すれば、東進の林修先生が講演会で、

「個は孤(立)の中で熟成する」と言われていましたが、

これこそがアクティブラーニングの本質だということです。


つまり、ペア活動やディスカッションという「アクティブ・ラーニング」の形式面に

目を奪われると、その本質が見えなくなります。

結局は、ペア活動などを通じて、最終的に課される個人のタスクに

積極的に集中して取り組む雰囲気の醸成をアシストすることが、

こういった授業のゴールだと、僕は個人的に思っています。


授業中に「その雰囲気」が出てくると、僕は教師として嬉しくなって、

なるべく邪魔をしないように静かにみています。

チャイム後の最後の礼も手を止めてしまうので、

「じゃあキリがいいとこまでやっておいてね」と言って、

一人で教室を出ることもよくあります。

この雰囲気を毎回作れたらいいんですが、まだまだ未熟です。

新たに中1を持ったときにはそれをもっと意識して授業したいなあ。


さて、あと2回で今学期の授業も終わりです。

高3にとっては最後の定期テストも待っているので、それに向けて頑張ります。


今日もお読み頂き、ありがとうございました。

明日の授業では、書いてきた宿題をペアで読ませて面白さを評価してもらいます。

 


burwonderwall at 22:32│Comments(0)

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