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2022年09月19日

【英語教育・英文法】文法問題集を教科書にワンテンポ遅れで追いかけさせると新出文法に触れる期間が倍になるよね、っていう話

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大型の台風14号が猛威をふるっています。

僕の住んでるあたりは今のところ大きな被害はありませんが、まだ風が強く吹いています。

今晩も防災バッグを準備して寝ることになりそうです。お互いしっかり気をつけましょう!


さて、今回はタイトル長いですが、精一杯エッセンス詰めようとした結果です。お許しください(笑)

さて、今持っている中1生徒から新しいスタイルに挑戦しています。

それがタイトルにある、「文法問題集をワンテンポ遅れで追いかけさせる」というスタイル。

もう少し具体的に説明します。



今までのやり方…教科書で新出文法が出たら、それに対応するページを文法問題集で解かせる

メリット…教科書で出てきた新出の文法に対して深く掘り下げることができる。

デメリット…教科書の単元や定期試験ごとに知識がぶつ切りになりやすく、特に新出だらけの中学生においては長期休み以外での復習の機会を与えづらい。

まあ、いわゆる「普通」のやり方です。


このやり方で中学生を教えることに何の疑問も持っていませんでした。

ですが、昨年卒業した高3生を教える中で、中学時代の知識があまり定着していないことに気が付きました。


(詳細はこちら)


中学生レベルの英作文でしたが、全国模試で偏差値70を超えるような生徒でもなかなか満点を取ることができませんでした。

となると、全国的に見ても中学レベルの文法知識は虫食いの状態で、これをきちんと補えたらかなりリードできるのではないかと思いました。

ではどうすればより定着するか。

その鍵となるのは「深さ」よりも「長さ」ではないかと考えました。


つまり、ある文法を短期集中でガーっと掘り下げるよりも長いスパンで触れ続ける方が定着するのでは、ということです。


そこで、教科書の進出の文法事項にワンテンポ遅れで問題集を行うということを思いつきました。


表で示すとこんな感じです。

【今までのやり方】
        中間  期末
文法①(教科書)       ●
文法①(問題集)       ●
文法②(教科書)                      ●
文法②(問題集)                      ●


【新しいやり方】
        中間  期末  中間
文法①(教科書)       ●
文法①(問題集)                     ●
文法②(教科書)                     ●
文法②(問題集)                                      ●


このようにすることで文法①は中間試験と期末試験に出題されるので生徒はまるまる1学期間取り組み続けることになり、文法②に至っては学期を挟むため、間の長期休みの宿題にもできます!


得られるメリット3つ

①文法に強弱をつけられる

教科書が先行するので、そこでは文法説明を簡単に説明を済ませてあとは教科書の内容に専念します。

僕は教科書(New Treasure)のダイアログは全て暗唱して暗写させるので、生徒はそれで新出文法を「丸呑み」し、中間試験でも書かせます。

中間試験後は文法問題集(5-Stage)を毎週末解かせ、期末試験の範囲とします。

文法問題を解くことで「丸呑み」した文法事項を「消化」させるイメージです。

それがきちんと消化できたかを確認するような、比較的難しい問題を期末テストで問うことができ、重みを変えることができます!

また、教科書と文法問題の文法項目が重なると出題できない問題が意外と多くて困りますが、タイミングをずらすことで出題の縛りが緩くなることはやってみて気付いたメリットでした!



②文法知識が再整理される

中学生にとって難しいのが、既存の知識と新しい知識との整理というところです。

例えば三単現のsを習った後にcanを習うことでHe can speaks という誤文を作ったりしてしまい、動詞の原形を意識しすぎて今度はHe speakと書いてしまう…ということはよく起こります。

知識を再整理する時間が必要となりますが、これまでのやり方だと長期休みまでその時間をとることが難しく、しかも長期休みだと生徒の取り組み方にバラつきが出てしまいます。

ところが今回のやり方なら新しいことを習いながら復習もできるため、整理をしながらすすめられます。

また、定期試験に出題するので学習を全体に促すことができ、その結果を受けて長期休みに課題に取り組ませることもできます。


③文法問題集の難しい問題に対応するゆとりが生まれる

文法問題集をやらせていて少し困るのが、難しい語句を含む問題を定期試験に出すかどうかです。

新出文法がターゲットなのに、語句のレベルで間違えてしまうと測りたい内容にブレが生まれてしまうからです。

かといってそういう問題を定期試験から全て排除すると、生徒も「結局こういう問題は問われないから勉強しなくてもよい」ということになってしまいます。

そういう理由でいつも葛藤を感じていましたが、問題集を遅らせることでかなり解決されました。

一つは、完全に新出ではないので多少難しい単語があっても「それは勉強しておきなさい」と強気になれます(笑)

もう一つは、教科書が先行するのでその間に語彙が増え、初見の単語の数がかなり減り、結果として難しい問題が難しくなくなります。


デメリット

最後にデメリットを一つ。

それは仕上げの時期の課題設定が難しいということです。

僕は6年持ち上がりという前提なのでやりようはいくらでもありますが、例えば1年間だけとなったときには学年末である程度形にしておかないといけません。

翌年度の担当の先生に問題集をお任せするというのは恐らく心苦しいと思います。

その場合は冬休みや春休みを使って少しずつ前倒しにし、休み明け試験を設定して帳尻を合わせることが必要になるでしょう。

以上のデメリットがあるものの、それ以外の点ではメリットの方が多いと僕は考えています。

この形で少なくとも中2末まではいきたいと思っているので、また何か発見があればシェアします!



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burwonderwall at 20:12│Comments(0)英語教育 | 英文法

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