【Upgrade・自学ノート】160人分の自学ノートを50分以内に全チェックできるか検証してみた。

2022年05月29日

【教育哲学】学年通信で中1保護者に向けて書いたものをシェアします。

少し前の話になりますが、学年主任から中1の保護者向けに学年通信で原稿を書くことを依頼されました。

僕は昨年高3担任だったので今年は担任を持っていないのですが(「中1に英語を教える人」というポジションです。笑)、「英語に関しては多くの保護者が関心を持っているから、wonderwallさんの考えや指導方針を学年通信を使って早目に共有して欲しい」という依頼意図でした。

ということで与えられた紙面B4いっぱいに全力で書いてみました!せっかくなのでシェアします!



ご挨拶


英語担当のwonderwallと申します。ネイティブの先生が「流暢さ」、私は「正確さ」という両輪でご子息の英語学習をサポートします。これからよろしくお願いいたします。


さて、ご存じの通り英語は文系・理系問わず、大学受験において主要な科目の一つとなります。また小学校までにない新しい教科ということで不安を抱かれている保護者の方も多くいらっしゃると思いますので、今回は私の自己紹介と指導方針を共有させていただく場を設定して頂きました。


まず私自身についてですが三児(6歳、4歳、0歳)の父となります。剣道を7歳の頃からかれこれ30年ほどやっております。高校剣道部の顧問もしておりますので、もし部活の選択に迷われましたら是非見学に来ていただいた上でご検討下さい。


英語教員としては過去2つの学年をそれぞれ6年間持ち上がるとともに、昨年度は高3担任も経験しました。今回で3周目の中1となりますので、これまでの経験を踏まえて大学受験を見据えた指導を中1から行っております。紙面に限りがございますので、今回は私が中学生を指導する際に意識している「二つの柱」と、それらを支える「自学ノート」と「暗写テスト」について共有させて頂きます。


中学期の指導の柱:①学習習慣


中学生の間で最も大切なものが「学習習慣の確立」です。中1で学習習慣が整わないと中2・中3と進級するにつれてますます家庭学習が難しくなります。


英語の場合、今の中1段階でどれだけ出来たとしても最後に笑うのは6年間頑張った生徒です。男子中学生の傾向として多いのが、中1の最初は何もしなくても授業が理解できるしテストでもよい点が取れてしまうために「英語の勉強をしない」という習慣が身についてしまい、「ウサギとカメ」のようなことがよく起こります。


「休まないウサギ」に育ってもらうための手立てとして「自学ノート」という課題を平日は毎日宿題として設定しております。既にご子息の様子からご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、後ほどご紹介します「暗写テスト」とともに改めてご説明いたします。

中学期の指導の柱:②英語表現の暗記


私がもう一つ大切にしていることが「英語表現の暗記」です。もちろん文法規則は教えますし、問題集なども使用しますが、結局私たちが聞いたり読んだり書いたり喋ったりしないといけないのは文法ルールに基づいた「具体的な英文」です。


例えば冠詞atheの使い分けのルール自体は非常に簡単です。「不特定ならa、特定ならthe」というのが中高生の一般的な理解だと思います。しかし、具体的に使ってみるとなると手が止まってしまうのがこの冠詞です。例えば「自然」を意味するnatureにはtheが付くでしょうか、付かないでしょうか。「地球温暖化」global warmingだとどうでしょうか。答えはどちらもtheをつけずに(「ゼロ冠詞」)使用します。こういった具体的文脈の中で使用できないと「理解している」とはみなされません。ですからある英文を理解したら、「そのまま覚えて自分のものにする」という作業が必要になります。


特に中学生レベルの英文は全て覚えて使えるようにしておかないと、高校生になった時に英作文で困ります。近年はどの大学でも自由英作文が出題されるようになってきており、自然な言語産出がより求められるようになっております。こちらの手立てとしては「暗写テスト」を実施していきます。

①「学習習慣」を支える自学ノート


自学ノートは月曜日~金曜日の平日に毎日2ページ以上英語の自主学習をしてもらいます。勉強する内容は自由です。単語を覚えるもよし、文法問題集を解くもよし、英検の勉強をするもよし、「暗写テスト」の勉強をするもよし。とにかく毎日自宅で2ページ学習をするということを継続してもらいたいと思います。


平日は毎日最大で190人分のノートをチェックしますので、細かいスペリングのチェックなどはできませんが、勉強の仕方として力がつくかどうかでSABC4段階で評価をしております。また、どういうノートがよいノートかは提出したノートの中からピックアップしてTeams上で共有しております。ぜひそちらもご覧いただき、参考にしていただければと思います。


過去の生徒も同様に自学ノートを用いて指導しましたが、3年間の中で1000ページを超えて学ぶ生徒がかなりの数おりました。(一番頑張った生徒で3000ページを超えます。)「根拠のある自信」を身に付けることも目的としておりますので、ルーズリーフではなくノート(4本線、15段)を使用しております。


塾に通われているご子息もいらっしゃるかと思いますが、学校の課題だけでも十分タフだと思いますし、自分で学ぶ力を中学生のうちに身につけてもらいたいと思っております。「どうしても必要」ということでなければ学校の勉強に集中して頂いた方が良い結果につながりやすいと思いますので、再度検討いただければ幸いです。


また、中1の段階で学習習慣が身につかないと後々苦労することは既にお伝えしましたが、もし提出が滞ってしまっているようであればまずは学校で声かけをします。それでも改善されないようでしたら申し訳ありませんがご家庭にも電話連絡で提出状況をお伝えいたしますので、その際は何卒家庭での学習習慣の確立にご協力をいただきますようによろしくお願い申し上げます。

②「英語表現の暗記」を支える暗写テスト


このテストは何も見ずに教科書の対話文を全て書くテストです。こう書くととても大変なテストであるように思えますが、授業の中では教科書のリスニングと音読を繰り返し、その中で無理なく英文を覚えるようにしていきます。真剣に取り組んでもらえれば大体の生徒は授業中に本文の暗唱まではできるようになりますので、あとはスペリングに気をつけるだけです。先述の自学ノートを活用してもらえれば一石二鳥ですので、書き取りの練習をしてテストには臨んでいただきます。もしも不合格でしたら昼休みなどを利用して随時追試を行なっていき、全員が全て合格できることを目標に取り組みます。 


また、「覚える」という活動は今どれだけ英語ができたとしても家庭学習として取り組まないことには結果が出ません。そういう点で「学習習慣」という指導の柱①とも合致する活動となりますことを併せてお伝えいたします。

「自律した学習者」へ


卒業生たちが3時に書いてもらった「中1への英語学習アドバイス」を見ても、自学ノートや暗写テストの重要性は中学生の間はなかなか実感しにくいようですが、高校生になり大学受験が近づいてくるとそれまでの努力が報われることがわかるようです。中1生が高23になったときに、塾はもちろん学校にも頼りすぎない「自律した学習者(autonomous learners)」になってもらうための課題ですので、ご理解いただけますと幸いです。


中間試験後には80点未満の生徒には全員追試を行い、基礎が抜けたまま次に進むことがないように指導していきます。諦めずに頑張り続けてもらえたらと思います。


まだまだ始まったばかりで先は長いですが、振り返ればあっという間の6年です。ご子息の「夢」を叶える一助となれるようにできる限りのことはしますので、もし何かご不明点ありましたらいつでもご連絡下さい。それでは今後とも宜しくお願いいたします。


こんな感じで書きました!


他学年の学年通信は自由に見れるのですが、高1の英語科の先生がこれをパラパラと見られて、「今度Z会の研修で中学生の指導の話あるからこれ持ってっていい?」と聞かれましたので、何なら名前書きかえて持っていって下さい、と快諾しておきました(笑)


皆さんにとってもどこか参考になれば幸いです!



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burwonderwall at 07:30│Comments(0)教育哲学 

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