2021年04月27日
【Q&A】New Treasureで単語を学習した後の授業展開について
先日メッセージでご質問を頂きました。
記入されたメールアドレスに返信したのですが、どうやらご覧になられていないようですので、こちらでお返事をさせてもらいます。
以下が頂いたご質問です。(お名前はイニシャルにして、挨拶などは省いております。)
記入されたメールアドレスに返信したのですが、どうやらご覧になられていないようですので、こちらでお返事をさせてもらいます。
以下が頂いたご質問です。(お名前はイニシャルにして、挨拶などは省いております。)
今年から東京の中高一貫校で英語の教員になりましたFと申します。New Treasureの授業の進め方を考えながらいろいろなページを見ているうちにこちらのページにたどりつきました。 アドバイスをいただければうれしく思います。先生のNTを利用した単語の覚え方が大変面白く参考にさせていた だきたいと思っているのですが、単語を学習させた後、 先生ならどのように授業を展開されますか?私は、今のところ、単語、Key pointsの解説と簡単な演習、例文暗唱、会話文をリスニング or ターゲット文法の部分をディクテーション、READの単語確認、パートごとにディクトグロス、パートごとに英文を読んでTFに解答、和訳を配布→ 各自で訳せないところや文法的に納得できないところ( 冠詞や前置詞などを中心にして)を見つけ、そこに線を引かせる→ 文構造・スラッシュ入りの英文を配布して考えさせる、意味を考えながらシャドーイングさせる。 といった流れを考えているのですが、 先生であればどのような授業展開をされるのか気になりましたので ご連絡させていただきました。お時間のある時にでも何か
まずはメッセージを頂き、ありがとうございました。
今年から教員になられたということで、このブログが少しでもお役に立てているようで嬉しい限りです。
(元々そういう趣旨のブログですので。Pay it fowardです。)
今年から教員になられたということで、このブログが少しでもお役に立てているようで嬉しい限りです。
(元々そういう趣旨のブログですので。Pay it fowardです。)
さてF先生のご質問の件ですが、単語を学習させた後にどう授業を展開するかということですよね。
僕が実際に行っていたのは以下のような流れになります。
【帯活動】
⓪対象レッスン全単語の学習
【レッスン本文に入る前準備】
①対象レッスンの文法事項の学習
【本文】
②教科書本文の全文ディクテーション→答え合わせ
(単語の一覧プリントは見てもよい。文法事項)
③プリントに印刷された本文にターゲットの文法を含む一文にマーカー
④マーカーを引いた部分を意識して音読
(Buzz Reading, Rapid Reading,Shadowing…etc.)
⑤暗唱練習(難しい子は日本語を見ながら口頭での瞬間英作を練習)
⑥ペアで暗唱(瞬間英作チェック)
⑦教科書Shadowing
(暗唱まですると一音一音がしっかり聞こえるので、上達したのを実感させるため)
【次の時間】
⑧暗写テスト
…という流れになります。
思い出しながら書いているので細かいところが抜けているかもしれませんが、たぶんブログの記事にこのあたりをもう少し具体的に書いた気がするので、そちらを探してもらうと分かりやすいかもです。
ポイントは②~⑦を一時間で行うところです。(厳密にはその前に行った⑧の小テストを最初に行うので、⑧→②~⑦を一時間です。)スピード感を意識することで、生徒が暇になることなく緊張感のある授業になります。
そういう点でF先生の授業計画を見てみると、配布するプリントが多そうな印象があります。
プリントを配布する間はどうしても生徒が「休憩」してしまって授業が分断されてしまうので、ある程度のまとまりで冊子にして配っておくか、配布するプリントをなるべく減らすように僕は心がけています。
そういう点でF先生の授業計画を見てみると、配布するプリントが多そうな印象があります。
プリントを配布する間はどうしても生徒が「休憩」してしまって授業が分断されてしまうので、ある程度のまとまりで冊子にして配っておくか、配布するプリントをなるべく減らすように僕は心がけています。
そもそも僕がこういう授業スタイルをとるのは、僕の教育哲学として「習うより慣れよ」という考えがあるからです。細かい文法の説明はどうせ忘れてしまいますが、覚えた英文は脳のどこかに沁みついていて語感を育ててくれると思っています。
F先生にはF先生の教育哲学があるかと思いますので、是非それを大事にしてもらい、「その哲学をどう具体化していくか」を考えながら授業をデザインしていってください。それが教員の仕事の面白いところ(難しいところでもありますが)だと僕は思います。
あとは実際に僕が使った資料(New Treasure Stage3 Lesson1の「弾丸インプット」(B5両面)と「暗写テスト用紙」(B5片面))をメールには添付しましたので、是非参考になさってください。(ちなみに弾丸インプットの本文で、太枠で囲われているところが暗唱・暗写テストの範囲です。僕の生徒たちだと50words前後が限界な感じでしたので範囲を指定しました。)
また何かあればご連絡ください!
…ということで、今後も頂いた質問があればこういう感じでお答えしていきたいと思います。
ご質問はどなたからでも構いませんので、お気軽にどうぞ!
burwonderwall at 07:30│Comments(0)│Q&A