【部活指導】基本がなければ指導はできない。【目標管理】2021年3月の振り返り

2021年03月31日

【英語教育】高3の1学期はこうやって鍛える!

いよいよ春から担当の生徒が高3になります。

中1からここまで長かったような気もするし、一瞬だった気もします。いや、やっぱり長かったかな。収穫するまでに6年もかかるうえにこれだけ毎日手間暇かけないといけない野菜や果物があったら、僕は絶対に枯らしてます。何なら1年目ぐらいで。笑

いずれにせよここが最後の仕上げ。めちゃくちゃ気合入ってます。

今回はそんな高3の1学期にどういうことをやっていくかをシェアしていきます。 

小テスト


「ユメタン1」のフレーズ(高2の続き+α)

高2ではユメタンのフレーズテストを毎授業20個ずつ進めてきていて、残り200個まできました。

これをとにかく最後まで終わらした後に、今度は毎授業40個のペースでもう1周終わらせます。

ここまでユメタン1のフレーズに拘るのは、やはり語レベルでのミス(単/複、可算/不可算、自動詞/他動詞、a/the)といったミスが結局英作文の得点に大きく関わるからです。

あとは演習が中心の授業になってくると「英語を覚える」というインプットを軽視してしまうので、それを少しでも学校でやろうという意図です。

ユメタン2レベルの英語→日本語の単語テストも行いますが、これは全範囲で気が向いたときに行います。またテストの回収もせず、よって平常点にも加えません。

これは「テスト効果」を狙っていて、勉強していなくてもテストを受けるだけでスコアが上がるという研究があります。(「練習効果」ではありません。)

テストについて考えて、答え合わせをする中で覚えていくということができればと思っています。もちろん覚えていない生徒はきちんと時間をとって暗記しないといけませんが。


東大英語リスニングBASIC


高2の三学期に使用した「東大英語リスニングBASIC」を使って復習がてらシャドーイングしていきます。 中間試験、期末試験でそれぞれ問題文を3つずつ選び、帯活動的にシャドーイングを行います。

定期テストではそれらの英文素材を用いて、「シャドーイングをやっていたら余裕で解けるけど普通に考えたらかなり難しい」という読解問題を作ります。(空所補充、並び替え、誤文訂正など)

共通テストのリスニングが高得点を取るという観点ではセンター試験よりも難易度が上がったので、この教材を使って国立二次レベルまで通用するリスニング力を身につけていきます。


英文解釈総復習


高2の間にやってきた英文解釈の問題を帯活動で総復習していきます。

新たにプリントを配りますが、今までの問題を冊子にして配ります。その際に左ページと右ページに同じ英文を載せておきます。左側は書き込み用で、授業中に3題目を通して、文型や修飾などを見抜いて文構造を取っていきます。

時間がきたらスライドに僕が書いたものを大写しにして答え合わせ、各自のノートに書いてきた解説を読み直して分からなかったところを確認、そして右側の何も書かれていない英文を音読しながら頭の中で文構造を取り直して復習、という流れです。

読むのが難しい英文には英文を難しくしているパターンがあるので(例えば倒置、省略、関係詞のかかり方など)、その「呼吸」のようなものを体得すれば一つずつ論理的に可能性を潰していくことができ、結果として正しい読解に繋がります。


長文読解


授業のメインはこちらになります。問題集を全員購入し、それを毎時間進めていきます。

使用する教材はしばらくは以下の順番で。
  1. 「SKYWARD」シリーズ Sky Course
  2. 「CHANGE THE WORLD」シリーズ Standard
  3. 「SKYWARD」シリーズ Cosmos Course
  4. 「CHANGE THE WORLD」シリーズ Advanced

生徒は予習で問題を解いて解答解説まで確認してきたことを前提に授業をします。僕が授業で伝えるのは、生徒レベルの単語力・理解力でどのように全体の要旨を取って意味理解をしていくかということです。

模範解答も解説もあるので、「正しいことを詳しく知りたい」ならそれを読めばいいです。ただし、そこには「英語を全て知っている人」の視点で解説が書かれているので、どうしても実際に生徒が英文を読む際の理解の仕方とは乖離があります。それを僕が橋渡ししていくのが狙いです。

例えば"helicoptering their children, hovering over them, solving all their problems"という表現が出てきたときに、ここでのhelicopteringがどういう意味かを知っている生徒は少ないはずです。(日本ではmonsterと言われてますので。)そこでこんな感じで解説をします。

「helicopteringはよく分からないと思うけど、我慢して後ろを見ていくとhoveringっていう単語があるね。これは日本語でも「ホバリング」って言うから知ってるかな?ヘリコプターに関連する言葉だよね。でもまだ意味が分からないと思うから我慢して次を見ると、solving all their problemsと書いてある。逆接とかもないので、helicopteringとhoveringとsolvingがお互いに矛盾せずに成り立つということなので、とにかくsolving all their problemsだけ理解しておけば読み進められるよね。」

かなりざっくりですが、要は単語や一文レベルで読みが止まってしまう生徒たちに対して、多少分からないことがあっても読み進められることを示し続けて、Readingにおける「レジリエンス」を鍛えたいわけです。


こんな感じで1学期は鍛えていきます。ちなみにライティングに関しては別の英語の授業があるのでそちらにとりあえずお任せしておいて、2学期になったら少しずつ手を広げていこうかと思ってます。

まずは4月から8月までの5ヶ月間ですね。結構長いので、息切れしないように・させないように頑張っていきます!

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burwonderwall at 07:30│Comments(0)英語教育 

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