【徒然】東大理Ⅲ現役合格座談会【部活指導】基本がなければ指導はできない。

2021年03月29日

【長期休暇・特別授業】春の特別講座Extensive Reading Course開講!

以前の記事でも紹介しましたが、春休みに各科目の先生方にお願いして特別講座を開いてもらってます。

僕も共通テスト対策として講座を一つ開きました。「Extensive Reading Course」というタイトルで、要は多読をやろうってことです。

共通テスト5500語を余裕でクリアできるように、とりあえず2万語読むのが最低目標かなと。

他の科目が50分×3回ぐらいの時間設定に対して、240分×4回という狂気。(笑)

まあ生徒も部活などあるので、最悪1回のみの参加も可としてます。

それでも1回240分の長丁場ですがお陰様で学年の1/4が自主的に参加してくれてます。

先週末に第一回がありましたが非常によい雰囲気で、すでに数人が2万語を読破しました。

今回の記事はその具体的なやり方についてご紹介します!

準備物①多読記録用紙


まずは記録用紙。エクセルでちゃちゃっと表作成。必要な項目は以下。
  • タイトル
  • 語数
  • 所要時間
  • wpm
  • 累計総語数

これを表に50行、裏に50行の計100行をB5両面で作成しました。

準備物②読み物


肝心の「何を読むか」ですが、今回は二種類用意しました。
  1. 過去に学年で購入した読解系問題集のコピー
  2. 学校(図書館)にあるGraded Readers(ペンギンリーダーズなど)

最初は全部Graded Readersでいこうかと思っていたんですが、共通テストを意識するのなら評論的な文章も欲しいと思ったので問題集のコピーも投入しました。

使用したのは高1時に購入した読解系問題集で、見開き1ユニットになっているものです。(左が英文、右が問題)

それをB4に2アップで両面コピーしたので、1枚にユニット4つが印刷されたものを人数分準備。全部で80ユニットあるのでB4を20枚×人数分って感じです。

でも一つあたりの語数が200~350程度なのでトータル2万語ぐらいしかありません。

そこでGraded Readersも投入。英語科で買ってる本があるのでそれを使用します。(色んなレベルのもので計200冊ぐらい。)
移動可能なラックに入ってるので、それをガラガラと会場に運びました。

会場のセッティング①場所選び


僕が今回条件として設定したのは「なるべく広くて、普通教室以上の黒板があるところ」です。

人数的には普通教室でも十分だったのです、生徒がプリントを取りに行ったり本を取りに行ったりすることが多いので、狭い教室だと 人の立ち歩きが集中の妨げになることがあります。

また集中力が切れてきた時に、立って読んだり席を移動して読んだりといったことも想定しているので、それが可能な会場が必要です。


黒板が必要な理由はどこまで読んだかを「見える化」するためです。

黒板を縦に分割して枠を複数作り、それぞれの左上に5000語、10000語、15000語…と書いておきます。

生徒は読んだ累計語数が5000語を越えたら5000語の枠内に記名し、自身の達成感や他の生徒からの刺激を得ることができます。


上記の条件を満たすのが会議室だったので、会議室を占拠してカスタマイズさせてもらいました。


会場のセッティング②配置

まず黒板の前に机を並べて、その上に読解系問題集のコピー20種類を順番に並べて置きます。

そのちょうど真ん中に、Graded Readersのラックを入れます。(この位置取りにも一応意味がありますので後述します。)

これで完成!

進め方


1回が240分(4時間)という長丁場なので、必要なルールを予め伝えておきます。

具体的には以下。
  • 完全沈黙
  • 休憩は各自で適宜
  • 他人に干渉しない

これが守られないようなら、場の空気感の問題なので潔くその日は解散すると伝えます。実際僕も所用で席を外すことも多いので、雰囲気作りは大切です。


生徒の取り組み方に関しては以下の手順。

  • 問題集のコピーを1枚ずつ読み進める。その際に手持ちの時計などで時間を測っておく。
  • 問題は解かないが、空所補充や並び替えなど文章の理解に差し支えがある問題は考えて解く。
  • 問題集が難しくなって読むスピードが落ちてきたり、評論系の文章に疲れてきたらGraded Readersを好きなタイミングで読んでもよい。
  • 読み終えたら記録用紙に語数、かかった時間、wpmなどを記入。
 

これを4時間ぶっ通しでひたすら行います。

生徒は適宜休憩を取っても構いませんが、必ず1人で休憩をとるようにして、休憩が終わり次第すぐに取り掛かるようにします。

僕も所用があって頻繁に席を外しましたが、立ち歩く足音すら憚られるような雰囲気でした。


ここまで書いて今日が2日目でしたが、前回同様に集中した雰囲気で読み進めていました。

この講座で得た経験を通して、「共通テストレベルの語数であれば集中して読み切れる」という根拠のある自信をつけてもらいたいですね。 

あと480分頑張ります!生徒が。

burwonderwall at 19:19│Comments(0)長期休暇 | 特別授業

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