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2021年03月10日

【教育哲学】習熟度別の導入に僕が反対する理由

ここ数年、一学年とかではなくて、「学校全体の指針として」という視点で他教科の先生方から意見を求められることが増えてきました。

先日も、上位層と下位層との学力の解離という問題から「習熟度別を導入するべきではないか」という相談を受けました。


僕はこれまでも習熟度別には反対してきたんですが、その理由について話をしていたときに僕の中でこれまでになかった新しい視点(そして決定的なもの)が浮かび上がりました。


今回は備忘録がてら、そういう記事を書いていきます。

まずは従来の反対理由から。

理由①:生徒の間に断絶を生む


僕は授業スタイルとして学び合いや教え合いを大切にしたいと思っているので、英語が苦手な生徒こそ得意な生徒と一緒に頑張らせたいです。

習熟度別は(完全希望生でない限り)、生徒に「上と下」という概念を与え、「他人に塩を送ることで自分が落ちる(あるいは上がれない)」というメッセージを発します。

理由②:自己肯定感を得るためには他人に勝たないといけなくなる


英語が苦手な生徒が心機一転頑張り続けるために必要のは「自己肯定感」だと僕は思います。

本来は昨日の自分よりも分かることが増えたらそれで十分なはずですが、習熟度別で常に他人と比較される環境に置かれたらどうでしょう。

下位クラスの生徒が「英語ができるようになった」と思っても、そのクラスから「脱出」できなければただの勘違いだと本人も周りも思うでしょう。上位クラスでも頑張って取り組んでも下位クラスに「落ちて」しまえば同様です。

習熟度別という客観的物差しによって、生徒の自己肯定感は他人を蹴落とすことでしか得られないものになってしまいます。

理由③:習熟度別は「教えれば伸びる」という幻想の中での「改革」にすぎない(New!)



これが僕の中で言語化された新しい視点です。


そもそもなぜ習熟度別なんて必要になるのでしょうか。

例えば中1なんてそんなに大きな差もなく、みんな同じ授業を受けてます。でも段々と差がついてきて高校生になる頃にはちょっとやそっとじゃ越えられない壁になってしまいます。

その差が生まれるのは、同じ授業を聞いても生徒の受け入れる準備や感度が違うからです。当たり前ですけど。

感度が高い生徒はどんどん情報を吸収しますが、そうでない生徒は聞き流してしまい、結果として英語が苦手になります。

習熟度別に賛成する人の主張は「そんな苦手な生徒にあったレベルの授業を提供して英語をできるようにする」というのが大きな柱だと思います。


なるほど。

いや、でもちょっと待ってください。


「講義形式の授業に不得意な生徒を集めて、講義形式の授業をすればできるようになる」というのは、論理的に考えておかしくないですか? 

もしも「いや、そういう子たちを集めてアクティブラーニングをする」と言っても、それなら尚更学力の高い生徒たちのサポートが必要不可欠なので、習熟度別を是とする理由にはなりません。 (でも講義するよりマシですが。)


ただ、一つややこしいのは、習熟度別は生徒や保護者からは「面倒見がいい」と高く評価される(傾向にある)ようです。

生徒としても分かりやすい授業を聞いてれば分かった気になるし、勉強した気になりますもんね。まあそれこそが力がつかない理由なんですけど。


生徒を伸ばせるのは授業なんかではなく、生徒自身の学びだけです。

教師はその学びをどう生むかを考えるべきで、学ばない生徒に対して分かりやすいレベルの話をボケーッと聞かせて「学んだ気にさせる」のは教師も生徒も誰も得しません。
僕の生徒にも残念ながら英語ができない生徒はいますが、僕の知っている限り「勉強しているのにできない」という生徒はいません。


彼らは皆、「自学ノートをサボってました」とか「小テストを適当にやってました」とか、自分の学びが足りなかったことを自覚しています。(だからまだ伸びる可能性があると思ってます。)


習熟度別というのは、「生徒のレベルに合わせた授業を教師がすれば生徒が伸びるはず」という幻想の中での「改革」に過ぎません。


生徒が自分で学び、疑問を解決していく力を身に付けさせることが何よりも大切なことです。


以上が、僕が習熟度別に否定的な理由です。
参考になればと思います。


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burwonderwall at 21:00│Comments(0)教育哲学 

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