2021年02月26日
【英語教育】「東大英語リスニングBASIC」を使い倒してリーディング力まで身につけさせる具体的な方法
今学期は「東大英語リスニングBASIC」を授業で使用し、先週末に問題を全て解き終えました。
元々の授業デザインは以下の記事にありますが、実際の運用の中での変更点、本書の使用感、今後の運用方法について書いていきます。
実際の運用
前回の記事では以下のように書いてました。例えば月、水、木が授業日だとしたら
月…Unit1(授業)
火…Unit2(各自)
水…Unit3(授業)
木…Unit4(授業)
金…Unit5(各自)
土…Unit6(各自)
日…Unit7(各自)
月…Unit8(授業)
という感じ。
授業がある日は授業中に進めますが、それ以外は生徒に各自で進めていってもらいます。
で、実際には土日は復習に充てさせてこんな感じ。
月…Unit1(授業)
火…Unit2(各自)
水…Unit3(授業)
木…Unit4(授業)
金…Unit5(各自)
土…Unit1~5復習
日…Unit1~5復習
月…Unit6(授業)
復習として、聞き取るのが難しかったUnitを中心に音読とシャドーイングを行うように指示しました。
①問題文に目を通す(2分)
②2回聴く(4分~6分)←一回答えを確定
③ペアで相談(1分半)
④3回目を聴く(2~3分)
⑤ペアで相談(30秒)
⑥4回目を聴くor解説読む(2~3分)←生徒に自分で選ばせる
⑦全員解説を読む、終わったらBuzz Reading (音声はずっと流しっぱなし)(4分)
⑧②の段階の答えでどのぐらい正解していたか(あるいはどの問題で正解したかを挙手させて共有(1分)
毎回これで進めましたが、個人的なキモは⑥⑦の流れ。「もう大丈夫」という生徒と「まだ聴きたい」という生徒との間で温度差が出ないように自由度を確保して、進行のバラツキを最後のBuzz Readingで調整してます。
ですが、だからこそ「難しすぎる語彙や構造を含む文は問題にならない。なぜならそれはリスニング力と関係ないから。」ということが明確になり、「難しくても頑張って聞いていれば何とか答えにたどり着けるかも」という、リスニングにおけるレジリエンスが鍛えられるように思いました。
また、共通テストでリスニングが難化していることも彼らのモチベーションを上げることに寄与していて、「BASICとはいえ東大レベルの対策をしていれば共通テストは取れる」という認識の基でみんな集中して頑張ってくれてました。
ですが、実際授業がないときにちゃんと自分で聴いてるか、土日に復習をちゃんとしているかとなると怪しいので…
と伝えました。
上述したように語彙的にも難しいものがわりとあるので、Reading教材としても十分に耐えられます。
なので高3の定期試験ではかなりエグい感じの空所補充や誤文訂正を出題することで、シャドーイングを中心とする耳からの暗記に取り組ませて復習を行わせつつ、持続的にリスニング力を鍛えていくことにしました。
授業中に扱ってないものを定期試験の範囲に入れるだけで聴かざるをえなくなります。簡単!(笑)
生徒からも「2400円(本の値段)を使い倒すな~(笑)」という声が出て、前向きな印象。
復習として、聞き取るのが難しかったUnitを中心に音読とシャドーイングを行うように指示しました。
このやり方で、5週間で一冊が終わりました。
授業内の進め方
授業内では大体20分程度で1Unitを進めました。①問題文に目を通す(2分)
②2回聴く(4分~6分)←一回答えを確定
③ペアで相談(1分半)
④3回目を聴く(2~3分)
⑤ペアで相談(30秒)
⑥4回目を聴くor解説読む(2~3分)←生徒に自分で選ばせる
⑦全員解説を読む、終わったらBuzz Reading (音声はずっと流しっぱなし)(4分)
⑧②の段階の答えでどのぐらい正解していたか(あるいはどの問題で正解したかを挙手させて共有(1分)
毎回これで進めましたが、個人的なキモは⑥⑦の流れ。「もう大丈夫」という生徒と「まだ聴きたい」という生徒との間で温度差が出ないように自由度を確保して、進行のバラツキを最後のBuzz Readingで調整してます。
「東大英語リスニングBASIC」の使用感
後半になってくると一回の量が多く、使用している語彙も難しいので、英語が苦手な生徒にはかなりきついです。ですが、だからこそ「難しすぎる語彙や構造を含む文は問題にならない。なぜならそれはリスニング力と関係ないから。」ということが明確になり、「難しくても頑張って聞いていれば何とか答えにたどり着けるかも」という、リスニングにおけるレジリエンスが鍛えられるように思いました。
また、共通テストでリスニングが難化していることも彼らのモチベーションを上げることに寄与していて、「BASICとはいえ東大レベルの対策をしていれば共通テストは取れる」という認識の基でみんな集中して頑張ってくれてました。
ですが、実際授業がないときにちゃんと自分で聴いてるか、土日に復習をちゃんとしているかとなると怪しいので…
高3ではReading教材として定期試験に出します
と伝えました。
上述したように語彙的にも難しいものがわりとあるので、Reading教材としても十分に耐えられます。
なので高3の定期試験ではかなりエグい感じの空所補充や誤文訂正を出題することで、シャドーイングを中心とする耳からの暗記に取り組ませて復習を行わせつつ、持続的にリスニング力を鍛えていくことにしました。
授業中に扱ってないものを定期試験の範囲に入れるだけで聴かざるをえなくなります。簡単!(笑)
生徒からも「2400円(本の値段)を使い倒すな~(笑)」という声が出て、前向きな印象。
というこ とで、
難関を目指すレベルの生徒にも対応でき、かつReadingの素材にもなるという意味で、中途半端に「共通テスト対策」的な本を使って演習するよりも使い勝手の良い本だと思いました。
(もちろん共通テスト直前期や長期休暇中には対策問題集は買い与えますけど、「日常の授業で全体に対して使うには」ということです。念のため。)
「高3の一学期に使って二学期に復習」というのもありだと思いますので、参考にしていただけたらと思います!
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(もちろん共通テスト直前期や長期休暇中には対策問題集は買い与えますけど、「日常の授業で全体に対して使うには」ということです。念のため。)
「高3の一学期に使って二学期に復習」というのもありだと思いますので、参考にしていただけたらと思います!
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