2020年10月11日
【英語教育】 Genius Communication Ⅲを使ってシャドーイングを徹底的に行う
来週から中間試験です。
今学期はロジカル・リーディングをテーマに授業してます。
来週から中間試験ですが、先週末には教科書の解説が終わったので、今週はシャドーイングを空き時間にずっとやらせてました。
具体的には、パート毎(全4パート)に以下の手順を繰り返しました。
準備物
・本文と和訳がスラッシュで区切られたプリント(メイン教材)
・本文に文構造や熟語表現などの説明を施したプリント(サブ教材・生徒に勝手に参照させます。)
①Text Shadowing (×2.0)
音声データをiPadの「ブック」アプリに入れているので、再生スピードを×0.75~×2.0まで簡単に変えられます。
で、一番最初にMAXの×2.0でText Shadowing(本文を見ながらシャドーイング)を行いました。
×2.0でText Shadowingを行う理由は以下の3つ。
・シャドーイングする前にざっくりでも内容を思い出して欲しい
・ただし、時間はあまりかけたくない
・この後に×1.5でシャドーイングを繰り返し行うが、そのときに「さっきより遅い」ということで心理的な抵抗感を減らしたい
(ただ、「発音確認」というフェーズを入れるなら、一番最初に×1.0で流すのもありだと感じました。)
②(Prosody) Shadowing(×1.5)
本文を見ずに、×1.5でシャドーイングします。
「意味が分かるものを声に出すのではなく、とにかく聞こえた通りに口に出して、意味処理はしなくてよい」という声かけをしないと、スピードに圧倒されて何も言わない(言えない)生徒が生まれてしまいます。
③Free time ×1.5(10分)
後はひたすら音声を流しっぱなしにします。
生徒は情景をイメージしながらシャドーイング(Content Shadowing)を繰り返しますが、その中でどうしても頭の中でイメージができないところがあればいつでもText Shadowingに切り替えてもよい、という指示を出してます。
ただし、Text Shadowingは負荷が軽いし、自信のない生徒がそちらに逃げてしまうので「連続して行わない」というようなルールは必要です。
半分過ぎたあたりで、一回だけ×1.0でシャドーイングを行わせました。
ちゃんと取り組んでいればかなりゆっくりに聞こえるはずなので、「頑張ってるからリスニング力がついてるよ」という生徒を励ます(encourage)意識で行ってます。
④自分のシャドーイングを録音 する(×1.0)
仕上げです。
×1.0でシャドーイングを行わせ、生徒が各自持っているiPadに録音させます。
終わったら各自イヤフォンをして聴かせながら、メインプリントに自分ができてない箇所をチェックさせます。(下線を引いたり。)
その「できてない箇所」が自分の弱点(発音・語彙・文法)なので、考えたりサブプリントを見たりしながら一度理解し、気を付けながらまたシャドーイングに取り組むことを生徒には伝えました。
⑤今 後
生徒にはこれでシャドーイングのやり方を理解してもらえたとは思いますが、たった数回の授業できっちり習熟するのはやはり難しいですね。
なので、中間試験が終わったら教科書の次のレッスンを使って、帯活動的にシャドーイングを何度もさせ、「ShadowingなのにSyncro Readingができる」レベルまで徹底的に引き上げてみようかと今は考えてます。
東大に現役で行った生徒たちほど読解問題集の付属CDを欲しがっていた経験からも、音声教材を正しく使うことは語学習得の要。
それを理屈ではなく、肌感覚で理解してもらうのが2学期後半の目標ですね。楽しくなってきました!
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