2020年07月29日
【英語教育・外部試験】前回の駿台模試を大問毎に見ると狙い通りになっていたので、さらに先を予測してみる
前々回の記事で、高2の第一回駿台模試か返ってきたことを報告しました。
今回は大問毎の得点率を全国平均と比べてみます。
すると、上の記事で書いたことを裏付けるような面白い結果になってました。
比較
まず、駿台模試の大問構成は以下の通り。
2.長文読解(2)
3.英作文
4.文法
5.リスニング
生徒たちの得点率と全国の得点率を比較した結果が以下。
1.長文読解(1) 微差でプラス
2.長文読解(2) 微差でプラス
3.英作文 約6%プラス
4.文法 約6%プラス
5.リスニング 約5%プラス
長文読解では全国とそれほど差がつかなかったものの、英作文・文法・リスニングでは上回ってます。
中1から四年半かけてやってきたことが、そのまま結果になってました。
今後の展望
読解でスパートをかければ、少なくとも長文読解の点数はこれからまだまだ上がります。
さらに言えば、読解中心の授業を行うことで英語のインプット量が格段に増え、結果として文法・リスニング(・英作文)がさらにできるようになると思います。
文法がさらにできるようになる
長文中では文法事項がランダムに出てきます。
それらを処理していく中で既存の知識が整理され、バラバラだった文法知識が有機的につながり始めます。
例えば、分詞と関係詞。
ネクステージなどの問題集では当然別項目で書かれてますが、「名詞を修飾する」という点では本質的に同じです。
けれど関係詞を使うことで、主語と時制の明示が分詞よりも楽にできます。
こういった知識の整理が行われていきます。
(ちなみに僕はこれを「引き出し理論」と勝手に呼んでます。引き出しの中に雑多に詰め込まれたもの(断片的な知識)を何度も取り出して使われるうちに置場が整い、またセットで使われるもの(はさみとテープみたいな)も一緒に取り出しやすくなる、という感覚です。)
こういった整理が行われた結果、文法問題が今以上にできるようになります。
リスニングがさらにできるようになる。
読解をガンガン行うことで、返り読みなしで頭から理解していくことができるようになります。
これはリスニングをする際の意味処理と同様ので、読むことがリスニングの訓練にもなります。
また、明示的にも教えはしますが、英語パラグラフ構成のロジックも身に付きます。
リスニングの長文においては、このロジックに則ったオーソドックスな英文が流れるので展開予測ができるようになり、結果として「聴き取りやすく」なります。
(おまけ:英作文ができるようになれば…いいな)
英作文に関しては、上述した文法知識の整理や英語パラグラフ構成のロジック理解という観点からできるようになればいいな、とは思いますが、それほど強い相関はないように思います。(個人的、かつ感覚的意見です。)
アウトプットするためにはやはり「そういうつもり」でインプットしないと表現は増えません。
僕たちも毎日ニュースを見たり人と話したりしますが、使用する言葉が日増しに精緻化されるわけではありません。
基本的に「昨日使った言葉」を今日も使っているはずです。(「化石化(fossilization)」ですね。)
だから読解をするだけでは英作文の力そのものは上がらないので、その点に関しては仕掛けが必要になると思います。
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