【徒然】生まれ変わりました。【部活指導・徒然】インターハイが中止になって思うこと。

2020年04月28日

【教育哲学・休校措置】従来の教育からICT教育への過渡期に求められる思考転換

学校教育現場はコロナウイルスによって依然として足止めをくっています。

「それでも何かできることを」という先生方が僕のブログにいらっしゃっているようです。




今まで学校教育現場は「アナログの最後の砦」とも呼ぶべき場所でした。

例えば教科書会社や出版社から届く大量の見本。

例えば毎日生徒に配られる大量の印刷物。

電子辞書より紙の辞書。


個人的には紙の「質感」は大事だと思っているので、それが悪いことだなんて微塵も思いません(高校生には電子辞書使わせますけど)。

ですが、僕も含めて多くの教員が抱いていた、「教育現場はデジタルではなくアナログであるべき」という僕たちの指導観を、今回の休校措置は大きく揺さぶってきます。


近々訪れる「afterコロナ」(あるいは「withコロナ」)の時代には、従来通りのアナログオンリーではなく、ICTを用いたデジタルとアナログの【ハイブリッド教育】の時代が来ます。

でもそのときに僕たち教員の思考がそのままアナログベースだと、順応できないんだろうなと思います。多分。

今回はそんなハイブリッド教育に必要とされるであろう考え方を、僕の中であるだけ列挙します。









①知識伝達的な授業の崩壊

いわゆる「伝統的な指導」において、【教員=喋る人、生徒=聞く人】という図式が成り立っています。

これを成立させるには、教員が生徒に知識を授けるという構図が必要不可欠です。

アナログではそれが成り立ちましたが、デジタルが入ってくると一気に難しくなります。

なぜならネットには「教師よりも詳しく、分かりやすく、かつ最新の情報」が載っていて、生徒はいつでもそれにアクセスできるからです。

ネットで調べたら分かることしか教えない授業は、今まで以上に成り立たなくなるでしょう。

では今後どのような授業に収斂していくのでしょうか。

②授業は体験共有の場になる。


知識伝達の授業は

教員⇒生徒

の一方向です。


しかしこれからは

教員⇔生徒、

生徒⇔生徒

といった双方向性が益々求められます。


というか、それ以外は生徒が一人でできてしまうので、わざわざ学校に来るメリットがありません。


教員とのやり取り、生徒同士のやり取りを通じて学びや理解を促進するような授業が一般的になるでしょう。(例えば生徒同士の教え合いとか。)

では今まで行ってきた授業はどうなるかと言うと…

③従来の授業は家庭での予習になる

今YouTubeなどで授業配信をしている先生もいらっしゃると思います。

僕は帯活動で構文説明の時間を設けていたのでそこだけYouTubeで配信してます。

今10題ぐらい終わりましたが、個人的には

「結局これで十分」

という感覚を僕は持ってます。


今までは板書と説明で10分~15分かけていましたが、動画配信では板書が完成した状態で説明ができるので、半分以下の時間で終わります。

生徒にも一度視聴して説明を理解した上で板書を写すように指示できるので、生徒によくある「書き写すのに一生懸命で説明が頭に入ってない」という状況を回避できます。

リアルタイムで質問できないことだけが難点ですが、それを除けばほぼ完璧なわけです。


なので今後授業を再開したときに、以下のやり方を僕はするつもりです。

構文の説明を予習としてYouTubeで見て板書まで書かせておいて、授業では自分のノートを見ながらペアで同じように説明し、一人前に出て全員の前で解説します。(いわゆる反転授業ですね。)




こうすれば「家庭で予習、授業で復習」というサイクルが生まれるとともに、家庭で授業動画を見る「必然性」が生まれてきます。

この「必然性」という言葉が今後デジタルとのハイブリッド教育のキーワードになりますが、それは後述します。


④「やらない生徒はやらない」という割切りが必要


現状の休校措置における家庭でのデジタル教育の限界点は、「生徒のモチベーション管理が難しい」ことに尽きます。

学校に来れば、宿題提出・小テスト・授業での指名などがあるので、「仕方なくでもやる」ということがありました。

それと同じぐらいの縛りを与えて無理やりやらせることは、正直現実的ではないと僕は思います。(同僚の先生が提出状況の悪い生徒に電話したりして頑張っているところ申し訳ないですが。)

そういう「嫌でもやらないといけない」という「負」の力ではなく、「分かるからやってみる」という「正」の力で生徒を引き付ける努力を教員がしないと、長期的に見て改善しません。

だから僕は、「動画を見た人が少しでも得をするようにしっかり準備をする」という方向にこの休校中は時間を割いてます。


⑤放っておくと「持つ者」と「持たざる者」の差が大きく開く


上述したことから、オンラインで自分の力で学べる生徒は賢くなり、そうでない生徒は何年経っても何も変わらない、というふうに学力差がさらに激しくなっていくことが予想されます。

休校中の現在、このトレンドを止める術は正直無いように思います。

ですが、学校が再開したときにデザインとして必要なのが「オンラインで学ぶ必然性」です。
それを授業で持たせられれば、独学できる生徒は変わらず伸びるし、ついサボってしまう生徒も取り組むきっかけになります。

(④と矛盾するように見えるかもしれませんので念押しすると、オンラインのみの環境ではモチベーション管理はほぼ不可能。学校が再開してハイブリッド状態になったら、授業を利用してオンラインの課題に取り組ませる、ということです。)


また、この「持つ者」と「持たざる者」はPC、iPad、Wi-fiなどのデジタル環境も含みます。

そういった金銭的格差が、今まで以上に学力格差を生むことになるでしょう。


⑥金銭的に余裕のある家庭は私学を選ぶようになる(かも)

最後に。

公立学校でも動画配信などを積極的に行われる学校はあると思います。

しかし世の中には「悪平等」というものがあります。

例えば。

「全生徒が安定的にデジタル機器に触れられる環境がない以上、学校として不平等を生む可能性があるオンラインの授業スタイルは容認できない」

とか、

「プリンターが全世帯にない以上、授業で必要なプリントは全て学校から郵送すべきだ」

とか。

そんな二の足を踏んでいるような学校もあるのではないでしょうか。(勝手な推測ですけど。)

そうなると、金銭的に余裕がある家庭であれば「学力保証のために、全生徒にiPadを貸与してくれる私学に行かせる」という選択肢も生まれます。

ということで

私学のみなさん、チャンスですよ!(笑)


以上、今後僕たち教員に求められそうな思考転換についてでした。


僕も絶賛リモートワーク中ですが、生徒を信じて焦らずに、やるべきことをやるしかないですね。

爪を研いで待ちましょう!


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burwonderwall at 17:01│Comments(0)教育哲学 | 休校措置

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