2019年11月30日
【英語教育・長期休暇】長文問題集を自分からやりたいと思えるように誘導したら、1冊どころか4冊やりたいという生徒までいた話
11月も終わりが近づいて来ました。
簡単すぎるのはまだいいとして、難しすぎるとできない生徒は途中で諦めてしまい、答えを丸写しして提出するということが起きてしまいます。
冬休みの宿題を決めなきゃなー、ということであれこれ考えましたが、そろそろ長文の問題集を配ってみようかなと。
問題演習は基礎基本をある程度積み上げないとかえって生徒の学びを阻害すると僕は考えているので(詳細は【英語】問題演習の甘い罠もどうぞ)、今まで長文の問題集を全員に買わせることはしなかったんですが、覚えることを中1からしっかりやってきたので、この度高1の冬休みに初めて買わせます。
更に言えば、今年度から学校として受けていくことになった河合の高1全統模試が三学期にありまして、彼らからすると初めての普通レベルの模試になります。ここで結果が出れば高2で良いスタートがきれるというのもあります。
ですが、学年全員に同じ問題集を買わせると、どうしても実力とのミスマッチが生まれてしまいます。
そうなると僕も生徒もお互いに時間の無駄だと思うので、そうならないように今回は仕掛けと声かけを工夫してみました。
複数のレベルの中から選べるようにした
今回使用するのは ネクステージでおなじみの 桐原出版のSKYWARDシリーズです。
全部で6段階のレベル設定があり、下からRAINBOW→LAND→OCEAN→CLOUDS→SKY→COSMOSとなっています。
CLOUDSが今現在使っている高2用の教科書 Genius English Communication Ⅱと同じぐらいの難易度だと思いました。
なので、このCLOUDS以下の4冊の中から生徒に選ばせることにしました。
定期試験の点数で目安をつけてみた
実際に4冊並べて中身が見られるようにしていても、生徒が自分の実力とのミスマッチを起こす可能性はまだ十分にあるし、英語ができない生徒ほどその見極めが甘くなると思ったので、 サンプルの表紙にこんな感じで目安を書きました。
この目安は、定期テストで普段大体どのくらいの点数を取っているかという基準で、完全に僕の主観で書きました(笑)
ただし絶対に目安通りじゃないとダメというわけではなく、基礎を見直したければ一つ下げてもいいし、上を目指したいということであればレベルを上げても構わないという風に伝えてあります。ただし、上のレベルに関しては辞書を使えば読み切れそうかという観点で選びなさいと一言添えました。
また、複数購入もOKとしました。そうすると全部購入希望の生徒も複数人いたりして、全体として生徒数の1.2倍くらいの注文がありました!
注文数の内訳はRAINBOW(4%)<LAND(18%)<OCEAN(27%)<CLOUDS(68%)となり、難しくなるほど注文数が多くなりました。
何人かわざと簡単なものを選んだりするかと思ったらチャレンジする生徒が意外と多くて、良い意味で裏切られました。
複数購入した生徒は、冬休みの課題としてそのうちの一冊を提出してもらったらいいので、自分で選択した以上は積極的に取り組んでもらえたらいいなあと思います!