【英語教育・アクティビティ】生徒が作成した定期テストの模試のクオリティが高過ぎて、問題作成者としては逆に危なかった話【恥さらし・教育哲学】初年度の中3に行っていた「一日一言」というコーナーから学ぶ「theひとりよがり授業」の生まれかた

2019年10月22日

【恥さらし】リアルしくじり先生 ~僕はこうして失敗しました~を新しいカテゴリーに加えます!

今回から、僕の失敗談を赤裸々に語るという【恥さらし】カテゴリーを加えることしました。

普段はわりと「上手くいったこと」を書くようにしていて、そういうノウハウをシェアするのはもちろん意味があると思ってますが、僕と同じように進学校に勤めていて、一般的に優秀とされる生徒をきちんと育てて結果を出すというのはそれなりにプレッシャーを感じるものだと思います。少くとも僕はそうでしたし、今もそうです。それが初任ともなると尚更ですよね。
そんな状況下で(一時的に)うまくいってない先生が、「こうやったら上手くいきました」みたいな記事を見て、「よし、やってみよう!」と思えるうちはいいですが、それで逆に「なんで自分はこんなに苦しいんだ…」ってやる気を失うことにも繋がり得るなあと思いました。
じゃあ何を読んだら苦しい中でも前向きになれるかといったら、僕がリアルにしくじったことを読んだら、「それでも何とかなるんだ」って思いません?
なので、可能な範囲内で少しずつ僕の黒歴史を公開したいと思います(笑)



10年前、僕が教員になって初年度に現任校で担当した中3の授業で、「僕がやりたいこと」と「生徒が学びたいこと」とがはまらずに、時間をかけて準備すればするほど空回りしてしまいました。

毎日やりがいよりもストレスを感じ、一部の生徒は授業の内外で露骨になめた態度をとってくるので、本当に日曜日の夜が苦痛で仕方ありませんでした。
授業をする夢を見たときは、起きたときにまず「損した」と思いました。今から味わう苦痛を夢でまで味わったからです。給料を日当で二日分欲しいとさえ思いました。

そんな初年度でしたが、その年の冬に次年度の担当が中1に決まり、「ここで負けたらもう勝ち目はない」と思って、先輩英語教員のブログ、例えば組田幸一郎先生の「英語教育に物申す」、松井孝志先生の「英語教育の明日はどっちだ」anfieldroad先生の「英語教育2.0」などの記事を読み漁りながら単なる受験指導を越えた高い視点から「英語教育」や「英語」そのものを学び、紹介されている様々なノウハウを自分なりに再解釈して授業に取り入れていきました。
灘校の木村達哉先生のセミナーにも参加して、進学校で求められる授業のイメージを膨らませていったのもこの時期です。

それに加え、内田樹先生の「先生はえらい」という本を基にして、過去記事【教育哲学(暗黒面)】「教えるー学ぶ」という関係を築くために必要なダークサイドスキルで紹介したセルフ・プロデュースで生徒からの信頼関係を勝ち取り、6年後に何とかそれなりの結果を出すことができました。

このブログのそもそものスタートは、初年度の僕のように苦しんだり悩んだりしている先生方を少しでも前向きにしたいという思いで書かせてもらっていますが、その原点に立ち返ると、僕はあのとき、成功談と同じぐらい失敗談が知りたかったと最近気づきました。

残念ながら、先ほど紹介した中では木村達哉先生を除く全員が、現在では学校教育から退かれて塾を経営されたり大学で教鞭を取られるようになってしまいました。

僕がそんな偉大な先人の代わりになることは当然できませんが、その隙間を埋めることぐらいはできるだろうし、「現場でのしくじりを公開する」ことはその一つだと思います。

ということで、「リアルしくじり先生」として、少しずつ恥をさらしていきたいと思います。

いざ書いてみたら「そんなのはしくじりじゃないだろ」とか、「そんなことしてまだ同じ学校にいられるなんて職場が良すぎるだけだろ」とか、まあ反応は色々あるかもしれませんが、僕の主観で「生徒には言えない」ことを基準に書いてきたいと思います。
お楽しみに!



burwonderwall at 22:26│Comments(0)恥さらし | 管理

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【英語教育・アクティビティ】生徒が作成した定期テストの模試のクオリティが高過ぎて、問題作成者としては逆に危なかった話【恥さらし・教育哲学】初年度の中3に行っていた「一日一言」というコーナーから学ぶ「theひとりよがり授業」の生まれかた