【目標管理】7月の振り返り【科学×英語教育】初めて教壇に立つときに必要な心構え

2019年08月12日

【教育哲学】「麹町中の実践に対する指摘」への反論と、僕が思う工藤校長の真の実績

麹町中の工藤勇一校長と言えば最近面白いことをされている先生です。

ご存じない方はこちらを一読されるといいかもしれません。



の工藤校長のインタビュー(子どもの「主体性」を育てるために、絶対にやってはいけないこと)を読んだんですが、本当に面白い人ですね。かなり刺激を受けたので記事にしました!




まずインタビューを読んで感じたことは、宿題廃止の理由、定期テスト廃止の理由など、工藤校長による説明がロジカルで分かりやすいと感じました。

宿題を廃止し、定期テストを廃止した結果、生徒がより効率的に学べるようになったと工藤校長は伝えています。

しかし、世間一般にこの改革に対して二つの指摘が想定されます。

①生徒が学校ではなく、塾で勉強するようになったから表面上成功しているように見えるだけ

②麹町中は公立学校とはいえ官公庁のある学区で保護者の教育力が高く、この学校だから成功しただけ

僕も最初は確かにそうだなと思っていたのですが、よく考えればこういう指摘は若干ピントがズレていると思うようになりました。

まず、「塾に通うことで力がつく」という指摘についてですが、もし仮に麹町中の小テストや実力試験のシステムに追い付いて結果が出せる塾があるのなら、皆その塾に通うべきです(笑)
だって放課後の時間よりも明らかに学校で過ごす時間の方が長いわけですから、その時間的ハンデを覆して五教科で、しかも実力試験で結果まで出せるなら「その塾めちゃすごない?」ってことです。是非とも全国展開を希望します。


次に「この学区は特別だ」という指摘に対してですが、これは進学校の研究会とか実践報告でも「この学校の生徒だからできるんだ」という指摘がよくあり、それと同じだと思います。(ありがたいことに(?)僕の勤務校に対してもよく言われます。)

ですが、僕らの仕事は「この学校の生徒」にとっての最適解を見つけることであって、全人類への最適解を見つけるのは大学とか教育研究機関がすることです。
よって「お宅の生徒は特別だから」という指摘に対しては、「おっしゃる通り。だから特別な方法を用意しました」で議論終了です。

それはさておき、そもそも僕が思う工藤校長の最大の功績は「斬新な方法で結果を出したこと」ではなく「公立学校で宿題・定期テスト廃止というロックな前例を作ったこと」だと思います。

これにより、僕らは今まで「そういうもの」としてやってきて生徒もそれを受け入れてきましたが、工藤校長の前例によって僕らには「宿題を出さない」「定期テストを行わない」という選択肢が突きつけられ、「なぜ宿題や定期テストを課すのか」という問いに(必要なら)答えなければいけない義務が生じたということです。

こういった根元的な問いに工藤校長ばりのロジックで切り返せなければ、宿題を出す資格がないと言われても仕方ありません。

いやー、面白いことになってきましたね!

今後また宿題や定期テストのあり方について考えて記事にしてみます!


burwonderwall at 05:34│Comments(0)教育哲学 

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