【長期休暇】高1英語の夏休みの宿題を公開します!【徒然】教員免許状更新で母校に行って、夜はゼミの先生と久しぶりに呑んで、ちゃっかりリクルーティングしてきた話

2019年07月19日

【英語教育】2週間の能動学習の結果、予想通りになりました。

過去に何度か記事にしていますが 、今回の期末試験の2週間前から能動学習を行いました

2週間程度自分で学べる仕掛けだけ作って、僕は授業をしなかったんですが、そんな授業をやった期末試験の結果が出たので、報告します。


前回の中間試験と比べて、中央値が5点下がりました。(76点→71点)

これは教科書のレッスンが中間試験の時は一つだったのに対して期末試験は二つになったので、問題の難易度自体は変えていないですが、量が増えたことで相対的に難易度が上がってしまったものと考えられます。これだけだと、そんなの言い訳で、やっぱりちゃんと授業しないとダメなんじゃないの?となりそうですが、

しかし平均点に関しては中間試験とほぼ同じ数字でした。(67.5点→67.2点)

このことから問題の難易度は確かに上がったものの、中下位層の生徒達がいつも以上に頑張り、平均点が下がらなかったものと推察されます。

その裏付けとして、標準偏差は前回25だったのに対し、今回22まで改善しました。

つまり、前回より集団としてまとまりが出たことになります。今回採点をした実感として、 下位の生徒が中間試験に比べて頑張ったように思います。本文に関する問題で、中間では最初から諦めているような解答が少からずあって気になってましたが、今回は(正解かどうかはさておき)「とりあえず書く」ぐらいは出来てました。

 一番印象に残った生徒で言うといつも20点台 の生徒が今回の試験で60点取りました。彼に関しては高1になってから明らかに取り組み方が変わっていたので、この能動学習の成果だけとは言えませんが、そういった生徒も含めて よく頑張った様に思います。

ということで、この能動学習をスタートするにあたって書いた、「中下位層の生徒が上位に近づいていく」という狙いは達成されました!


またテストの最後に簡単なアンケートも作りました。こんな感じ。

今回の労働学習で…
①テスト勉強がはかどった 
②いつもと同じぐらい 
③自分にこのスタイルはまだ早かった

このどれかに丸をつけてもらい、可能ならコメントももらいました。 試験時間がタイトだったこともあって全員が回答するわけにはいきませんでしたが、それでも全体の8割ぐらいの生徒が回答をしてくれました 。

その回答の内訳は①が最も多く(45%)、次に②(34%)、 そして最後に③(21%)という結果になりました。 
こうやって見ると、確かに①が多いけど、「1番から3番まで大体同じぐらい」というふうに見ることもできます。ですが、実は僕の中で②は①とほぼ同義です。

なぜなら試験前の2週間こちらが一生懸命準備をして授業をしたのと同じぐらいの効果が能動学習によって得ることができるのであれば、コスパ的に考えると結局講義形式の授業はいらないよね、っていう話になるからです。

①を選んだ生徒のコメントとしては以下のようなものがありました。

  • 授業時間を使って覚えることができたので、試験勉強がはかどった。
  • 友達と覚える範囲を競いあったことで集中して覚えられた。
  • 試験勉強を始めるきっかけになっていつもより早く準備を始められた

また、③を選んだ生徒のコメントには二通りありました。

一つは英語が苦手であったり集中力が持続しにくい生徒が途中で遊んでしまうといったコメントです。

そしてもう一つは英語が割とできる生徒たちで、集中力もあり、僕が授業で解説した方が 自分で調べるよりも分かりやすく、かつ手っ取り早いというコメントです。

集中力が続かないという生徒たちに対しては、話を聞くだけの講義形式の授業には尚更集中力が保てていないはずです。
なんとなく聞き流している」という状態に自分でも気が付いていないんだと思いますが、このような能動学習をするとそれが明らかになるとので、自分自身の特性を理解するきっかけになるかと思います。

上位の生徒については、もちろんこちらが授業するのが一番手っ取り早いんですが、最終的に「自分で考えて自分で覚える」ということができないと学生になった後、あるいは社会人になった後で苦労します。
受験に受かるためだけの勉強をさせるのなら、予備校のようにやる気のある生徒だけを集めてひたすら問題演習と解法のテクニックを教えればいいですが、ここは学校なので大学受験のその先を見据えて「(科学的に)正しい学び方」まで指導したいと僕は思ってます。

今書いたようなことを1学期最後の授業で生徒には伝え、そして2学期はより改善した形で 能動学習をやっていくということも伝えました。

結論:科学的に意味があるとされている能動学習には、やっぱり効果があった 


ということで二学期はもう少しデザインを練って行ってみたいと思います!

いやー、本当に授業って楽しいですね。


burwonderwall at 17:16│Comments(0)英語教育 

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