2019年06月27日
【英語教育】能動学習×共同学習を行うときに必要な3つの力
前記事でも触れましたが、現在能動学習と共同学習に特化した授業をしています。
こういう指導をしていると、約10年前の初任の頃を思い出します。大学院出たばかりで、色んな指導書を読んでパクって実践してやろうと思ってあれこれやろうとしましたが、ほとんどが計画で頓挫してしまいました。
今回の記事では、初任の時にできなかった事がなぜ今できるようになったのかを分析することで、能動学習を行う際に必要な力を3つ提示します。
1.指導力
いきなり定義が曖昧な言葉で申し訳ないですが、ここでは「生徒を黙って前向かす力」ぐらいに思って下さい。
僕自身の経験から言うと、教員の指導力不足が原因で一斉授業が成立しにくくなっている場合、その対抗手段として共同学習や能動学習を行ってもあまり意味がないと思います。
なぜなら、生徒からの信頼感がなければ一つ一つの活動に対して生徒が乗ってこないからです。
まずは、普通の授業できちんと寝かさずに前を向かせることが大切です。
蛇足ながらつけ足せば、問題行動を起こす生徒がいるような教室で能動学習を取り入れて 成功したという事例は多くありますが、それはあくまで大多数の生徒がその教員に対して信頼感を持って取り組んだからこそ、その教員の狙い通りに生徒間での学びが成立したからだと思います。
僕が初任の時は生徒があまりこっちを向いていないという感覚があって、それでペア学習やグループ学習に逃げようとした部分があり、 さらにそれを生徒に見透かされたからこそあの時はうまくいかなかったんだと分析してます。
2.授業のイメージ力
共同学習とか能動学習で必要な事は、生徒を没頭させることです。
しかし授業のイメージが不足した状態で行えば、そもそも生徒が何をすればいいのか分からなかったり、抜け道を見つけて狙い通りにやってくれなかったり(日本語使用とか)、ルールの説明に不備があっていちいち全体を止めて再説明したりすると、グダグダした雰囲気になって生徒の集中力が切れてしまいます。
逆に言えば、ペアワークでタスクを課したときに集中できるような生徒に育てる必要もあります。それにはやはり、普段の授業で細かくペアワークを入れたりして慣らしておく必要があります。そういうことを積み重ねると、授業のイメージと実際の姿の間にギャップがなくなってきます。
3.「このタスクがなぜ有効か」を科学的に説明できる力
三点目は直接的には関係ないし、生徒にもいちいち活動の利点を説明することはしませんが、生徒がダレた雰囲気を醸し出してきたら釘を指すために、「なぜ今この活動をするか」や「この活動を通してどんな力をつけられるのか」といった目的や科学的根拠を説明することもあります。
自信を持って指導できることは生徒の安心感につながり、それが信頼感を生み出します。能動学習のように生徒が主体になるときこそ、教師が自信を持って堂々とすることが大切です。
前回の教育実習の記事でも書きましたが、「何となくやってること」をゼロにするためには、心理学や脳科学の知識は積極的に学びたいですね。
以上の3つの力が、僕が初任の時になくて苦労したものでした。山本先生のように全て能動学習で行うというのはまだまだできませんが、学期の最後の六時間を生徒に預けることができたのは僕の中で大きな変化です。
こうやって少しずついろんな引き出しを身につけていきたいです。

