【HR】令和の時代を生きる高1にした10分間の進路指導の話【長期休暇】「課題が多い」と言う生徒を論破するために必要な「時間管理」という概念

2019年05月03日

【テスト】「ネクステージを制する者は文法を制す」① 取り組ませる順番とペースを公開します。

今日は高1になって小テストを始めたネクステージについて。

文法について学ぶときに、フォレストやブレイクスルーといった参考書も大切ですが、問題を解くことは能動学習になりやすく、記憶の定着につながります。

しかし、小テストだけやってもきちんと解いてくる保証はないし、解いて提出させるだけだと「形だけ」になる可能性があります。

今回は、ネクステージに限らずこういった問題集をきっちり解かして学ばせる方法を紹介します。(ちなみにこのやり方で2週行ったところ、提出率は100%とはいきませんが、2週とも98%で中だるみもなく生徒は頑張っています)




ネクステージの構成は以下の通りです。
第一章 文法
第二章 語法
第三章 イディオム
第四章 会話表現
第五章 発音、アクセント

まず、最初から最後まで順番に解いていかせるのは悪手です。理由は3つ。
  1. 2周目を解くまでに時間がかかり過ぎて復習にならない。
  2. 常に新しい問題に向き合わされるので、1周終わる頃には疲れてしまう。
  3. 第三章のイディオムがしんどい割りに成果が出にくいので、心が折れてしまう。
以上より、順番に全部解いていかせても多分結果にはつながりません。

では、どんな順番で進めるべきか

僕の中での優先順位はこんな感じ。

第二章≧第一章>>第四章>>>第三章>>>>>>>>第五章

【各章の説明

第二章の語法は知らないと簡単に引っ掛かる問題を作りやすいので、ここは最終的に誤答のパターンまで覚えさせたいところ。

第一章の文法はもちろん大切なんですが、基本的なところなので高1にとっては重要度は高いけど高3なら間違えたらいけない感じです。

第四章の会話表現は入試の出題率は高くはないけど、「知らないとできない」系の表現が多いので、逆に言えば知っていれば終わりです。

第三章のイディオムも確かに大事なんですが、第四章に比べて勉強量と成果が比例しにくいところです。量も多いので、「take inとかtake over とかtalk overとか訳分からん!」て拒絶反応が出たら脳科学的にもう覚えられないので、教科書とかで少しでもイディオムを頭に入れた状態で取り組み始めたいです。なので後回しにします。

第五章は…まあ生徒が使いたいならどうぞ、という感じです。こちらからはあまり触れません。

1学期の具体的なプラン

まず小テストは週に1回のペースで行います が、1学期中に第一章(514問)と第二章(228問)を2周終わらせます

第一章(4週+中間試験:約100問/週)
→第一章〈復習〉(3週:約170問/週)
→第二章(2週:約100問/週 )
→第二章〈復習〉(1週+期末試験:約100問/週 )

こうすると10週間で742問を2周回すペースになります。(さらに夏休みに第一章を全て復習させる予定です。)

こういうのはゆっくり進めると復習できなくなるので、さっさとやって繰り返す方が最終的には生徒のためになります。
小テストに合格させるのがゴールではなくて、高3までに出来るようにさせるのがゴールです。「大変だから」と変な情をかけて週50とか中途半端なことをすると、2周目入るときには全て忘れてて本当に無駄な時間になります。心を鬼にして、その代わり生徒には絶対に力をつけることを約束しましょう。真面目にやった生徒に最終的に力がつけば、誰も文句は言いません。

さて次回は、
  • 提出物としてどう取り組ませるか
  • きっちりやらせるための、小テストの合格条件
  • 生徒が「面白い」と言った追試の設定方法
といったことを書いていきます。
ネクステージに限らず、文法問題集を課題にしてテストする方なら応用が利く方法だと思うのでご期待ください。


burwonderwall at 22:50│Comments(0)テスト | 英語教育

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