【心理学×教育】目標を立てるときに「MACの法則」を知らなくて人生損したよ、っていう話【徒然】共働きの厳しさに打ちのめされてわずか2週間で体調崩しました。

2019年04月17日

【心理学×教育】英語科が現状持っている課題と、組織改革を目指す上で役立つ知識

前記事(教員11年目に英語科主任になったので、こっそり改革を狙っていく話)の続きです。現状の問題点について率直な意見を書いていきます。(僕のダークサイドなので、同僚の先生がこの記事を読みませんように…。笑)

①過去にすがり過ぎてる 

新しいことを取り入れることに抵抗があります。これまでの教えてきた経験が先だって、目の前の生徒をどう伸ばしていくかに思考がつながっていません。
そもそもこれまでの指導と言っても、「単に生徒の優秀さに胡座をかいてたんじゃないの?」と言わざるを得ない状況です。

よく聞く言葉に、

「20年前の生徒は言われなくても自分でやった。10年前の生徒は言われたことは全部やった。今の生徒は言われたこともやらない。」

というのが職員室内で聞こえますが、だったら「言われなくても自分でやる生徒」に育てるにはどうするか考えてるの?って思います。

例えば「アクティブ・ラーニング」という言葉が出てきたときに、鼻で笑って自身の授業とのすり合わせを行わなかったりね。生徒の資質を問うその前にやるべきことはやったのかと。…これ以上は自重します。(笑)

2.目標の立て方がいまいち

学年末に一年間の振り返りをすることになってるんですが、目標の立て方自体がずれているので感想文レベルになってます。
と言うか、「目標もなく教え始めて終わった結果こうでした」みたいな事後報告になってるので、何も失敗しない代わりに何も達成されないというぬるま湯。

3.あんまり仲良くない

バッチバチにやりあってるわけではないんですが、それぞれが自分の流儀を持っているので、他教科よりも授業内容に踏み込んだ会話がありません。
年配教員がそんな雰囲気なので、全体としても授業改善をする土壌がなく、そうやって個人商店が今日も続いていく…というところ。


…皆さんの職場と比べてどうでしたか?私立進学校だと同じような状況は割とあるんじゃないかと思うんですが。
念のため誤解がないようにしておくと、個人的には皆いい人たちだし、英語に対する造詣も深くてすごいなあと思います。
しかし、一人一人がバラバラであるために「共有知」がなく、退職したら技術も消えるということが現状の課題につながっています。


で、何をするのか

ここから心理学的な知識を交えて組織改善する方法を書いていきます。

まず、組織を変えようと思って動き始めてから結果を出すまでのリミットは3年と言われてます。それまでに変わらなければ、それ以上時間をかけても効果がないとされています。
大体主任の任期は4年らしいので、最初の1年間は足場を固め、2年目~4年目で全体の意識を改革していきたいと目論んでいます。

その具体的な方策

まずは以前紹介した「MACの法則」を使って目標設定を英語科全体として行い、その上で個人の目標設定を行います。(「MACの法則」を忘れた人はこちら)
そのためには具体的な数値が欲しいので、その一つとして中2~高1対象の基礎力確認テストを作成します。このテストは定点観測を行うために毎年同じものを使用して、文法的な理解や4技能にばらつきがないかを確認する狙いがあります。(このテストの作成自体は昨年度に案として出ていたので、それを引き継いで進めています。)
で、このテストスコアを使って標準偏差を算出し、基礎的なテストなので標準偏差15以下を一つのハードルとして設定して、振り返りを求めていきます。


次に人と人との関係性を上げるテクニックとして、「難しい課題に一緒に取り組む」というものがあります。例えば「家族キャンプ」が良いとされるのもそういう理由です。
なので、何かしらのアクティブラーニング的なプロジェクトを設定し、それを二人~三人の小グループで考えて実行するといったことが出来ればと思ってます。
そうすることで、能動学習の何たるかを肌感覚で理解でき、日頃の授業でも実践されていけばいいなと思ってます。

(ちなみに細かいテクニックとして、「同じものを同じときに食べている人に好印象を持ちやすくなる」というものもあるので、お土産とかで買ったり貰ったお菓子をつまみながら会議するのもアリかと思っています(笑))

ひとまず色々と書きましたが、組織を変えるということは人を変えるということです。それは決して容易ではありません。そんなときに思い出すのはデール・カーネギーの名著。

人を動かす 新装版
デール カーネギー








人を変えようとして批判や攻撃をすればするほど自身の殻に閉じ籠ってしまう。相手の意見をしっかりと聞き出すこと。顔を立てること。そして人を動かすにはまず自分が動くこと

英語科主任として実践していきます。




burwonderwall at 05:39│Comments(0)心理学×教育 | 教育哲学

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
【心理学×教育】目標を立てるときに「MACの法則」を知らなくて人生損したよ、っていう話【徒然】共働きの厳しさに打ちのめされてわずか2週間で体調崩しました。