【ガジェット】忙しい新学期だからこそTo doリストを作るならこのアプリおすすめ!【教育哲学】目に入れたくないアンケート結果をなるべく排除する裏技

2019年04月06日

【教育哲学】授業評価アンケートをやるべき理由と解釈について

僕は学年末に毎年持ち学年の生徒に授業評価アンケートを独自で行っています。
アンケート用紙は全てファイリングしているので、10年目となる今年は10冊目のファイルとなります。置き場に困ってきました(笑)

僕が自主的に行ってきた授業評価アンケートですが、最近うちの学校でも「なるべくアンケートを取って授業力向上に努めるように」という御達しがありました。
けど、教員の中にはやり方を根本的に間違えていたり、解釈の仕方が二通り生まれてしまう質問だったりがあって、あまり機能してないなあと感じます。

今回は
  1. そもそも授業評価アンケートが必要な理由
  2. どのようなやり方でするべきか
  3. どのように解釈すべきか
  4. (教員が自主的に行う場合のみ)目にいれたくないアンケート結果をなるべく排除する裏技
について考えていることを記事にします。


1.そもそも授業評価アンケートが必要な理由


これには複数理由がありますが、僕が一番大切だと思うのは、

生徒に正々堂々と意見を言わせる機会を設ける

ということです。陰口(ネット上も含めて)はすればするほどエスカレートしていくので、何か言いたいことがあるならストレートに表現させる機会を設けることで、(特に男子は)溜飲が下がることもあると思います。
そして陰口よりもよいのは、こちらに再反論の機会があるということです。一定数の生徒に誤解がある場合は学年通信や授業などで取り上げて、きちんとこちらの意図を伝え直します。
ただし、当たり前ですがこの場合原則無記名でないと意味がありません。(記名式で取ったアンケート結果を報告されても、「?」ってなります。)

あとは、
・自分の狙いがちゃんと伝わっているか
・客観的に自分の授業がどう見えているか
を通して、

・そもそも生徒に授業評価させるような実践がこの一年間にできているのか

を振り返る機会になります。毎年同じような授業をしているとしたら、アンケートの変数は生徒だけなので、「今年は相性のいい生徒が多かった/少なかった」しか実質的には測れていない可能性があります。
僕の場合は6年教え上がるパターンなので、生徒すら定数です。だから「教え方」を変数にしたアンケートを取る意識で授業をしています。

2.どのようなやり方でするべきか

前述の通り、原則無記名は必須です。名前書かせるのは否定的な意見を間接的に封殺することになるし、生徒はそれに当然気づくので、かえって不信感を与えます。ただし、名前を書きたい生徒には欄外に書かしてあげます。こちらにポジティブな意見を持つ生徒の中には「むしろ名前を書きたい」という子もいるので。

もう少し具体的にすると、僕は大まかに4つのセクションで作ります。(自由記述以外は1~5の5段階評価で作ってます。)
  1. 生徒自身の努力を問う
  2. 教員の指導技術を問う
  3. 家庭学習のやり方、スピーキング活動などについて問う
  4. 自由記述
いきなり2.を問う人は多いと思いますが、1.が無ければ解釈がブレてしまいます。

例えば「この授業で力がついていると感じますか」という問いに対して「ついていない」という評価が下されたとします。
ですがここには、「やるべきことをやらなかったので力がつかなかった」と「やるべきことをやったのに力がつかなかった」という二通りの解釈があります。

なので1.で「授業に対して真剣に取り組んだか」「小テスト、提出物にきちんと取り組めたか」という問いを提示しておきます。
その上で、2.で「この授業で力がついていると感じますか」や「授業全体の評価をして下さい」という問いを立てることで解釈がクリアになります。

あと、先に生徒に内省を促すことで、生徒の矛先をブレさせる効果もあったりなかったり(笑)

1と2は毎年同じにして定点観測や経年変化を調べ、3は年度毎に取り組んだ内容に応じて内容を変えています。


3.どのように解釈すべきか


集めたアンケートですが、これがなかなか見る気にならないですね。僕も集めてから目を通すまで3日寝かしました(笑)
特に目を通すべきは先ほども挙げた「この授業で力がついていると感じますか」や「授業全体の評価をして下さい」という部分です。

中には辛辣な意見もあったりして、目を覆いたくなるときもあるかもしれませんが、その時に念頭に置きたいのは、パレートの法則」(「20:80の法則」と言えば聞いたことがあるかも)を人間関係に適用した以下の話。

人間関係を「2.6.2の法則」に当てはめると、例えば、会社や周りの人で仲のいいひとは全体の2割ぐらいで、まあまあ知り合いというぐらいの人が6割、反対にあまり気が合わない、好きではないという人が2割ぐらいいるということになります。(引用元:人間関係に疲れたら「2.6.2の法則」を思い出して楽になろう

つまり、生徒全体の2割は気が合わない人たちなので、
2割の否定的な意見は仕方がないと思って目を通せばいいと思います。
逆に肯定的意見も2割はあるので、残り6割の生徒がどっちに転ばせるかが腕の見せ所です。

しかし、そうは言ってもなるべく「臭いものには蓋をしたい」のが人間だと思うので、裏技を紹介しますが、長くなったのでそれについては次回にします!




burwonderwall at 06:37│Comments(0)教育哲学 | 心理学×教育

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