2018年12月31日
【英語教育】自学シートが標準偏差を改善しました
期末試験の採点も終わり、冬休みを迎えました。(期末の追試の採点をしてますが。)
今回はテストの平均点、中央値は今までにもあったような数字でしたが、標準偏差がぐっと下がって分布のばらつきが引き締まりました。
僕の学校では中3の2学期の試験結果で高校への進学の可否が決まるので、生徒もそれなり勉強したのだとは思いますが、別の要因で心当たりがあるのでそれについて書きます。
その要因とは、「自学シート」です。
自学ノートについてはこれまでに何度か紹介してきました。
今回は僕の「引き出し」の中で今のところ一番きついやり方です。
準備するものは、15行の四本線が両面に書かれたB5の紙、通称「自学シート」です。
①自学ノートを朝二ページ分提出。
②一時間目の後の休憩時間までに出なければ、昼以降に「自学シート」を生徒に渡し、その日の17:00までに両面(二ページ分)書かせて提出。
③期限までに提出がなければ、家に電話して親に事情を話して協力を要請する。(密告とも言う)
具体的にはこれだけですが、メリットとしては、「本当に毎日勉強するようになる」に尽きます。
自学も続けているとルーズな生徒が出てきて、遅れて次の日に4ページ出したりとか、
テスト週間にまとめてやったりとか、さらにそこで出てきたノートの中身が実は前の長期休み中にやったものでタイムスリップしてるとか、本当に色々なパターンで楽をしにきます。
だけどこの自学シートのシステムはそれらを全て一掃します。
やらないと残されるので溜め込んだものは吐き出さざるをえません。
「うっかり持ってくるのを忘れた」という生徒も激減します。
中間や期末ごとにノートの皆勤賞(毎日忘れることなく提出できた人)を表彰しますが、これまで全体の10%ほどでしたが、 この期末は倍に増えました。
英語が苦手だった生徒が無理やりでも毎日勉強するようになって、期末のコメント欄に「最近自学ノートが楽しくなってきた」と書いていました。
ということで、徹底的にやるならこの方策がいいのですが、一つ難点があります。
当たり前ですが、採点時間がよりシビアになるということです。
1日の間にほぼ全員分のノートをチェックするという作業に加えて、未提出者に一枚ずつ自学シートを渡します。
ノートチェックだけなら一時間で160人くらいは見れるのですが、このシートを渡す準備を入れるともう20分は必要になります。
何故なら自学シートには生徒が使い回しをできないように、日付と生徒の名前を一枚ずつ書いて渡すからです。中途半端に紙だけ渡すのが一番いけません。抜道ができた時点で教員の空回りになり、ストレスがたまります。
こんなことを考えながらやってるので、生徒からは「抜け目ない」とよく言われます(笑)
三学期も継続して続けて、全員がきっちり学習習慣を身につけてから高校生になってもらいます。