【英語教育】男子中学生に英詩を書かせる【英語教育】自学シートが標準偏差を改善しました

2018年12月02日

【英語教育】多読のススメ

New Treasureは分量が多いことで有名ですが、対話文のGrammar partと長文のRead partがあります。

今日はそのReadがステージ1~ステージ3まで何語あるか調べてみましたところ、約17000語という結果になりました。 

本題はここからです。3年間で17000語と聞くとまあまあな感じもしますが、月割り、日割りすると何語になるかというと…


17000÷36(12ヶ月×3)=472.2語/月

472.2÷30日=15.7語/日


つまり、1日にならすと、たったの16語しか読んでないことになります。

そこで多読の出番です。

例えばOxford出版のThe Elephant Manは5400語で、これだけでNTステージ2のReadの総語数を若干越えます。
夏休みに中3に読ませましたが、速い生徒は一日で読了したそうです。
1年かけて読む量がたった1日で終わったと考えると、もし毎日1冊読めば、1年で教科書365冊分のリーディング量に相当します。
力がつかないわけないですよね。


さらに多読といえば多読三原則は有名ですよね。
細かい文言は違うかもしれませんが、大雑把に言うと以下の三つです。

①辞書をひかない
②わからないところは飛ばす
③面白くなければ途中でやめる

ところがそれの新しいバージョンがあるのを知りました。こんな感じです。

①英語は英語のまま理解する
②70~90%の理解でOK
③面白くなければ途中でやめる

個人的にも、旧バージョンでは、辞書をひかないことが目的化してしまったり、「分からないところを飛ばした結果、何も分からなかった」ということが起こったりしそうなので、新しい方がしっくりきます。

さて、何故多読について書いてきたかというと、この12月から僕の勤務校の図書館で、初の試みとなる多読フェアが始まります。
先日図書の方にペンギンリーダースとかの多読系の本を新たに100冊入れてもらうようにお願いしたら希望が通り、司書の先生の全面協力の元で来館する希望者に多読をさせてみようという話になりました。

冒頭のNew Treasureの単語数云々という話は、多読コーナー(図書館入ってすぐの一等地です)の掲示板に、多読に興味をもってもらうために作った説明用のプリントで例として挙げたものでした。
あとは読んだ本のタイトルや語数、累計語数を記入できる用紙も置いておきました。目標は10万語です。

自分の教える学年なら、中高生の間に経験させたいことは全部してあげられますが、担当外の生徒に何かしらの働きかけをするのは教員の人間関係上なかなか難しいので、図書館が間に入ってくれると、煩雑な本の管理の問題も含めてとってもありがたいです。

どのくらいの人数が興味をもってくれるか分かりませんが、多読という学び方があるのを知っているのと知らないのとでは大きな差があると信じています。(僕自身、中高生のときに知りたかった…。)

それにしてもうちみたいな自由度の高い私学で教えることは本当に面白いです。
この学校を支えていけるように、もっと面白いことを仕掛けていきます。


burwonderwall at 22:57│Comments(0)英語教育 | 多読

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