2018年11月01日
【英語教育】教科書New Treasureの扱い方 新出単語②
前回の続きで、今回は単語をどう覚えさせているかです。
まず、このNew Treasureという教科書は僕の感覚では非常に「盛り沢山」な内容になっていると思います。
新出単語も、メインのグラマーパートやReadだけでなくその他の活動部分に多く出てきます。
そうなるとどうしても一期一会ならぬ、一「語」一会になってしまいますが、
【暗記=短時間×回数】
が鉄則です。
一度しか出会わない単語を、生徒に丸投げで覚えさせるのは酷に感じます。
以上のことから単語はこのように扱ってます。
1.繰り返し、やり方を変えて出会わせる
単語冊子を使っていきます。例えば以下のような形。
一時間目…レッスン内の全ての語を2回ずつリピート
二時間目…冊子を見ながら一語ずつ教員日本語→生徒英語→教員英語→生徒英語でリピート。
(例)T「乗り物」S「ヴィーヒクル」T「vehicle」S「vehicle」
例にあるように、生徒が発音記号を意識して読んでいるかを各自でチェックしてもらうためです。
間違いがあれば止めて訂正したり、発音記号をゆっくり読ませたりします。
三時間目…自分で2周音読。
「立って一周、座って一周、終わったら挙手、5人で終了」とか、指示をして始めると、読むのが遅い子が静かな教室で小声で読むという気まずい場面を避けられます。実質一周半ぐらいで終わる生徒がほとんどになりますが、「一周終わればいいかな」、ぐらいの気持ちで僕はやってます。
四時間目…英→日チェック
教員が一語ずつ英日の順番で読んでいきます。生徒は単語冊子の日本語を隠して、日本語を言われるまでに分からなければチェック。
五時間目…日→英チェック
四時間目の逆バージョン。発音、アクセントも違っていたらチェック。
大体こんな感じで、各時間の5分ぐらいを使って少しずつ刷り込みます。時間に余裕があれば、ペアで単語冊子を交換させて、相手のチェックがついたところを見ながら1分半ずつ問題を出させあったりします。(「嫌がらせをするように」と言うと、嬉々として相手の弱点を探します(笑))
2.単語は文で覚える(単語テストは行わない)
教科書の単語テストは行いません。前述したように、出会う回数が低い単語を覚えてもまた忘れてしまうからです。
なので、教科書のグラマーパートの会話文を暗写させることで一緒に単語とその使い方を覚えてもらえらばいいと思ってます。語感もそれで養っていきます。
Readもわりときつい英訳問題を出すのは生徒も知ってますので、英文を覚えるついでに単語も覚えていきます。
ただし、別に単語帳(ユメタン)を持たせていて、そちらは毎週単語テストをガンガンしています。
他の教員からしたら「NTを使ってさらに単語帳もさせるのは不可能」らしいですが、中1の最初からユメタンJr.を持たせ、現在中3でユメタン0のフレーズ2周目なので、やり方次第かなと思います。
もちろん教科書の単語を重視するやり方もあるかと思いますが、僕は単語帳を使って勉強するやり方を中1から身に付けさせたかったので、今回はこういうやり方にしてます。
参考になれば幸いです。
以上、「教科書New Treasureの扱い方 新出単語②」でした。