2016年11月

2016年11月27日

【英語】言えそうで言えない

今日生徒に聞かれました。

「あなたは何代目の大統領ですか?って英語で何て言うんですか」

「・・・ん?」

少し考えましたが、中1が分かるレベルでしっくり来るものがない。

その後職員室に戻り、ネイティブの先生に質問。

「さっき生徒から聞かれたんだけど…」

「・・・(笑)」


結論として、英語には「何番目」を尋ねる表現はないということ。

そのネイティブの先生が一応言ったのは、

What number president are you?

でした。

(「ただ、格好悪いから個人的には使いたくない」と言ってました。)


その他にも、

How many presidtens were there before you?

という表現もできますが、ちょっと遠回りな感じ。


ネットでも調べてみると、many+thでmaniethという造語があるらしいです。

斎藤秀三郎先生が作られたということですが、

その表現が認められればこういう言い方が可能になります。

How manieth president are you?

これは楽ですね。


ただ英語の世界ではわざわざこんな言い方しなくても、

Where are you in the order of Presidents?

とか代わりになる表現があるので 、認められることはなかなか難しそうです。

僕としては、こんな身近な表現が英語の空白だと思いませんでした。

(不勉強を告白しているようで恥ずかしいですが。)
 

burwonderwall at 22:30|PermalinkComments(0)

2016年11月26日

【英語教育】スピードコントロール

僕の学校では教員用のCDプレーヤーに

スピードコントロールがついています。


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これ、とってもいいです。 

スピードをー5から+5までボタン一つでコントロールできます。

今まではiPodにCD音声を【オーディオブック】として取り込んで、

倍速再生させていましたが、これはCDのままいけます。

(+5で倍速ぐらいな感じです。 )

細かく調整できるので、今は生徒が気づかないように常に+1で

CDの音声を聞かせて刷り込みを行っています。笑


これを使ってディクテーションをさせてますが、その方法を紹介します。

黒板に以下のように書きます。

0−1  Max
1−2  +3
2−3  +2
3−4  +1
4–5  ±0


左の数字は「分」を表します。

つまり、0分から1分の間はスピードMaxです。

1分から2分の間はスピード+3です。(本当は+4ですが。)

つまり、1分ごとにスピードが遅くなっていくわけです。

黒板には1分経つ毎に横線を入れていきます。

0−1  Max
1−2  +3
2−3  +2

こんな感じです。

ディクテーション中は声や音を使って指示を出すと邪魔になるので、

このやり方だと残り何分かが視覚的に分かります。

スピードコントロール有る無しに関わらず、おすすめです。


さて、このやり方をすると色々と良いことがあります。

まず、「スピードが速い」=「聞ける回数が増える」ということです。

英語が得意な子は倍速でも十分できるので、早く終わらせて

個別に次の活動に移れます。

僕の場合はディクテーションの後に暗唱をするので、その勉強を

させたり、最近は流れているCDを利用して同時通訳訓練をさせています。

さらに、速いスピードでディクテーションをするので、耳も速い英語に

慣れることができます。


今度は英語が不得意な子ですが、同じスピードで5分間聞き続けると、

途中から「もう分かんねーよ」みたいな雰囲気になりました。

ですがこの場合だと、1分ごとにスピードが落ちてくるので

「今度は聴けるかも」という期待を持つことができます。

そうなると、頑張って聴こうとする姿勢が最後まで崩れません。


蛇足ですが、ディクテーションをするときは最初から一文ずつ完成させて

いくのではなく、とりあえず各文の最初の1語を聞き取って、全ての文を

同時進行で終わらせるように指示しています。

最初から完成させていくと、10文流していても集中しているのは1文

だけになりますが、同時進行だと無駄がなくなるので早く終わらせられます。


僕の学校みたいにハードが揃ってなくても、このプレーヤーだけでかなり

授業を工夫できるので、スピードコントロール機能付きのプレーヤーが

おすすめです。

ちなみに僕は家庭用にも一台購入しました。笑
 



burwonderwall at 20:37|PermalinkComments(0)

2016年11月25日

【英語教育】会話における聞き手の役割

今日は大学時代の同期と一緒に、ある学校の研究授業に。

この学校は模試でも結果を出しながら、

しっかりスピーキングの練習もさせています。

毎年参加させてもらってますが、

今年も自分の未熟さを肌で感じに行ってきました。


二つ授業を見たのですが、一つは会話に焦点を当て(高1)、

もう一つはプレゼンに焦点を当てたもの(中2)でした。

どちらも授業中に生徒に英語でしゃべらせるのですが、

共通しているのはクラスの中でいわゆる「英語ができない生徒」

が誰なのか分からないこと。

適当に誤魔化したり、しゃべっていない生徒は一人もいなくて、

全員が英語をしゃべることを楽しんでいました。


高1の授業を担当していたのは大学時代の先輩なのですが、

聞き手に焦点を当てて、会話を展開するための聞き手の在り方に

ついて指導していることが刺激的。

聞き手の能力を以下の4つのレベルに分類していました。

Lv1. Behave (e.g.)アイコンタクトや頷き

Lv.2 Respond (e.g.)言ったことの繰り返し、確認

Lv.3 Admire (e.g.)自己開示

Lv4. Develop (e.g.)意味のある質問、理由を伴う不同意

文献を元に、このレベル分けを自分で考えたということでした。

また、授業の最後では三人以上の会話を練習で行わせていましたが、

二人だとturn takingが円滑に行われるのですが、三人以上だと

いわゆる「お見合い」状態で、会話を始める人や質問を投げかける人

をお互いに譲り合ってしまっていました。

授業者曰く、そういった譲り合いによって日本人が外国人たちとの

ディスカッションに参加できなくなっているということ。

つまり、誰かがしゃべっているときにかぶせたりするのは日本人的には

失礼にあたるので、頷いたり、邪魔にならない程度の相づちをうったりして

相手が話し終わるのを待ちますが、それを英語で同じようにやってる限り

「自分の番」は永遠にやってこないということです。

英語や発言内容に自信がないことも一つの要因でしょうが、そもそも

会話のスタイル自体が日本語と違う。だから訓練が必要なんだ、

という説明にはまさに目から鱗。

非常に刺激を受けるとともに、全くそんなことを考えずに授業をしてきた

自分の不勉強さというか、不誠実さに恥じ入るばかりでした。

一緒に行った大学の同期も同じ感想だったみたいです。

(ちなみにその同期からは二日間で英語長文を100題読ませた実践を

 聞きました。高校二年生を対象に補習で行ったらしいのですが、

 それも刺激的でした。僕の周りにはすごい人が本当に多い。

 ありがたいことです。)
 
明日は土曜日授業ですが、少しでも周りに追いつけるように、

日々の授業を見直していきます。

日頃忙しいですが、外に出るのはやっぱり大事ですね。 

井の中の蛙になるのはとても簡単で、とても怖いことです。 

burwonderwall at 22:38|PermalinkComments(0)

2016年11月21日

「神経ハイジャック」を読んで

久しぶりの更新です。

「神経ハイジャックーもしも集中力が奪われたら」という本を最近読みました。

 携帯電話が手元にある以上、我々は常にネットに対してONの状態になっています。

メールをしながら友達と話をしたり、ネットニュースを見ながら朝食をとったり。

しかし人間の集中力には限界があり、精度の高いマルチタスクはできません。

(今も私は妻の話を聞いて相づちを打ちながら書いてますが、

 内容理解度は60%というところです。ばれたら怒られます。笑)

そこに書いてありましたが、ネット上で自分の情報をアップロードするときに

人の脳は快感を覚えるらしいです。

(「バカッター」とかがなくならないのも、それが原因なのでしょうね。

 人は苦痛には耐えられても、快楽からは逃れられないのでしょう。)

で、僕もこうやってブログを書いていましたが、それも結局自分の快楽のために

やっているとしたらあまり意味がないな、と。

夏の終わりからひどい風邪をひいたり、子育てで忙しかったりで、

なかなか時間もとれなかったのもあったのですが、

それもあってブログの更新を控えていました。


けれど、何も書いていないのにアクセスカウンターは少しずつ増えていました。

ありがたいことに定期的にアクセスして下さる方もいらっしゃいました。

自分の快楽のためだけではなく、少しでも社会的に有用なのであれば

もう少し書いてみてもいいのかな、と思ってまたブログを再開しようと思います。


これからも思いつくままに実践してみたような拙いことを書いていきますが、

今後ともよろしくお願いします。
 

burwonderwall at 21:41|PermalinkComments(0)